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2009年3月16日 (月)

ベトナム人JICA研修生のホームビジット:飲み会の開催

 昨日の日曜日、JICA大阪国際センターで研修・滞在中のベトナム人実務家10名が、ホームビジットということで拙宅を訪問してくれた。これら10名は、ハノイとホーチミン市にあるVJCC(ベトナム日本人材協力センター)で研修を受けた成績優秀者である。

Dsc02577  拙宅訪問は恒例行事になってきて、それが私にとって楽しみになっている。何と言っても、ビールとワインと日本酒をガバガバ自宅で公認で飲めるのだから、これは止められん。もっとも食事の準備をする妻には申し訳ないのだが、これを好機にして私は3S(整理・整頓・清掃)活動を実践しているので、少しは許してもらっている。いつもお世話になっている神戸大学大学院のベトナム人学生も招待した。総勢で19名の来客である。

 すでに3月11日に1日をかけて私は研修生に講義したが、その印象を研修生のカインさんが語ってくれた。「先生の講義で、なぜベトナムが急がなければならないかがよく分かった」。これは嬉しい反応である。私の講義の意図を理解してくれている。

Dsc02574  たとえば品質改善の基本である5Sの実践は、その必要性をどの企業も理解できているが、なかなか実施・定着できない。日本人コンサルタントが指導してくれている間はできるが、そうでないと、しばらくして元に戻る。どうすればよいのだろう。真面目な経営者ほど悩みは大きい。

 私は、やはり経営者の強い信念や情熱が必要だと思う。そのためには、そうしなければならない状況を説明する必要がある。このままでは、ベトナムが中国に原材料部品を依存する不安定な経済構造になってしまう。2015年のアセアン共同体の成立まで時間がない。すそ野産業の育成は、ベトナムの緊急重点政策である。しかし、その実現に時間がかかる。だから、急がなければ間に合わない。

Dsc02580  このような話を講義では具体例を交えて話した。1998年のハノイ滞在時に購入した中国製自転車の実話は説得力があった。ブレーキが効かない。ドライバーでねじを締めるとビスが壊れる。製品の性能は部品で決まる。高品質の部品生産は製造業の基本である。ベトナム製造業の発展は、すそ野産業の今後の発展に依存している。この自転車の話は、どのベトナム人も自分でも経験したことで納得してくれる。

 3月24日に研修成果の発表会がある。ベトナム人10名の成長に期待したい。日本の貴重なODA予算での研修である。しっかりした決意をもって帰国してほしいと切望している。それが日本とベトナムの経済交流の発展にも貢献する。

 この意味で、私は日本企業が本気でベトナムに取り組むことを勧めたい。日本経済成長のパートナーとしてベトナムを選択するのである。日本のODAの推移や、先日の皇太子殿下のベトナム訪問を考えれば、ベトナムを選択して間違いないと思われる。この時代の流れを多くの日本人経営者に理解してほしいと思う。

 

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