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2009年3月25日 (水)

経済収縮時の雇用受け皿:サービス産業の重要性(7)・ベトナム小売企業の新動向

 成長するベトナム小売市場に注目している大規模な外国流通グループには、前回に紹介したBigC(仏)・Metro(独)・Parkson(マレーシア)のほかに、Wal-Mart(米国)・Dairy Farm(香港)・Tesco(英国)・Carrefour(仏)・ベスト電器(日本)・ロッテリア(韓国)・GS Retail(韓国)がある。

 ロッテリアは、ホーチミン市のサイゴンサウスに「ロッテマート」を2008年12月に開店した。DairyFarmは、地元のCitimartと協力して市場浸透を図っている。日本最大の家電量販店のベスト電器は2009年に市場参入する。

Dsc02278  (:そのままの内容で記事紹介している。今回の私のベトナム調査では、上記のロッテマートの2階にベスト電器が「BEST CARING」の名前で出店していた。これについては後述する。また日本のイオン高島屋もベトナム進出を検討していると聞こえている。また左の写真のようにサークルKの店舗をホーチミン市で今回のベトナム訪問で見かけた。)

 ベトナムの小売市場は、英国の政府機関UK Trade and Investment Agencyの上級貿易アドバイザーNeil Wynn Jonesが指摘するように、強い経済成長に伴って大きな潜在力をもっており、今がその市場参入に適当な時期である。

 新規の小売市場に参入した企業は次のようである。Thai Binh Shoes(TBS)は、アディダス・ナイキ・プーマなどの国際的に著名なスポーツ衣料の小売チェーンであるTBS Sport Centerに投資した。またベトナム衣料縫製グループ(Vinatex)は、自社のスーパーマーケット=チェーンであるVinatex Martを立ち上げた。同グループは、2010年までにファッション・衣料・一般商品に特化した80店舗を開発する予定である。ITグループのFPTは自社の小売会社FPT Retailを設立しており、消費者家電や多様な機械・設備の販売を目的としている。

Dsc07815  たとえば既存の小売企業のSaigon Co-opSaigon Trading Group(Satra)MaximarkPhu Thai Groupなども好立地の新しい店舗展開を模索している状態である。Co-op Martは、ベトナム最大の小売企業であり、アジアの小売業上位500社に含まれている。全国に35店のショッピングセンターとスーパーマーケットを展開しており、数年以内に100店舗を超える計画である。

 Saigon Trading Groupは、多数の地方の地元パートナーと協力して、地方に卸売り市場と流通センターを開発し、小売販売店に商品供給をしている。Vietnam Distribution(V-Distribution)は、次の3年間でコンビニエンス=ストアV-24hを400店舗開店させる計画である。G7Martは、当初の計画では近代的なコンビニエンス=ストアを500店舗、100カ所の卸売りセンターを全国に展開する予定である。(以下、続く)

 

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