« カンボジアのマルハンジャパン銀行を訪問(1):銀行は銀行 | トップページ | カンボジア証券取引所の開設の日程はどうなるか? »

2009年3月14日 (土)

カンボジアのマルハン=ジャパン銀行を訪問(2):プライベート=バンクキング=サービス業務の展開

 カンボジアで出版されている月刊誌 SOUTH EASTERN GLOBE がある。同誌はカンボジア・ラオス・タイ・ベトナムを対象にした英文雑誌で私はホーチミン市の書店で買った。

 同誌の2009年2月号(FEBRUARY 2009、p.37)にマルハン=ジャパン銀行の広告が掲載されている。「マルハン=ジャパン銀行はプライベート=バンキング=サービスを開始しています。それは、カンボジアで最初の日本の商業銀行が提供するカスタマイズされた資産管理サービスです。」

Dsc02452  カンボジアに対する最大級のODA供与国である日本の銀行である。この日本というブランドイメージは、カンボジア人富裕層に対して強い訴求効果をもつと想像される。このサービスを利用する最低預金額は2万ドルである。

 写真は、このサービスを利用する顧客専用のフロアーである。ゆDsc02453 っくり飲み物を飲みながらテレビを見たり、雑誌を読んだりできる。このような余裕を感じさせる雰囲気の中で資産運用の相談ができるようになっている。カンボジア人スタッフ3名の優しい笑顔に迎えられて、日本仕込みの細かい気配りの会話とサービスを楽しむ。これは最高の気分だろうと想像できる。

 先日紹介した「カムコーシティ」のアパートの最上階に住んで、マルハン=ジャパン銀行でプライベートな資産管理の相談をする。運転手付きの自動車でゴルフやスイミングを楽しむ。日本なら夢のような富裕層の生活が、カンボジアでなら庶民の手の届く範囲にある。これで最新の病院施設があれば、カンボジア永住を考える日本人がいても不思議でない。韓国のカンボジア投資が活発であった理由は、同様のことを韓国人も考えたからかもしれないと思った。

 カンボジアの主要銀行には次の特徴がある。①Cambodian Public Bank:一般的なビジネスで評価が高い。②ACLEDA Bank:マイクロファイナンス(小口融資)が得意。たとえば20ドルからの融資もしている。全国に多数の店舗を持ち、さらにラオスにも支店がある。③ANZ Royal Bank:国際標準の銀行でATMを多数展開している。このような既存銀行に対して、マルハン=ジャパン銀行のプライベート銀行の戦略は的確な差別化戦略であると評価できる。

flairflair:カンボジアの以下のビジネス英文雑誌でも、上記の3行を紹介している。
Economic Today:Cambodia’s Business Magazine, Special Issue, Januaryv2009, p.25.

 ベトナムやラオスに比較してカンボジアは金融取引の自由度が極めて高い。そうであるからこそ各銀行における独自戦略の採用は容易である。証券取引所の開設準備が進む中で、それぞれの銀行自身の上場や銀行の証券業務の関与が注目される。なお、私の理解の範囲では、カンボジアにおいてユニバーサルバンク制度は採用していない。

 以上、カンボジアにおける日本初の商業銀行であるマルハン=ジャパン銀行の健闘を期待したい。

|

« カンボジアのマルハンジャパン銀行を訪問(1):銀行は銀行 | トップページ | カンボジア証券取引所の開設の日程はどうなるか? »