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2009年3月13日 (金)

カンボジアのマルハンジャパン銀行を訪問(1):銀行は銀行

 先週のプノンペン滞在中にマルハン=ジャパン銀行を訪問した。親会社のマルハンは日本では「パチンコ最大手」企業として有名である。

 マルハンジャパン銀行は2008年5月22日にカンボジアで設立された。その設立の経緯や概要は次を参照。http://www.maruhanjapanbank.com/

Dsc02455_2  もう20年ほど前であるが、私は大阪に本社があるパチンコ会社の人事部長の方と親しくしていただいていた。人事部長としてのお話は今でも記憶に残っている。「射幸的なゲームのお金を扱う会社であるからこそ、顧客の信用が第一である。そのためには従業員の人材育成や社内規則を厳格にしなければならない。また顧客の拡大や業界の地位向上のためにも、パチンコ店のイメージを女性にも入りやすいように向上させなければならない」。私は納得できた。

 その頃から今まで私はパチンコを止めている。大学院の学生時代に1日で2万円をパチンコ店に「寄付」したことが契機である。そうだからと言ってパチンコ会社を恨みはないし、さらに偏見もない。

 そのパチンコ会社のマルハンがカンボジアで銀行を設立した。今回の訪問では日本人の宮内さん(Comptroller:コントローラー)・田鹿さん(General Secretary:総務部長)・山下さん(Service Quality Manager:サービス改善部長)に親切に対応していただいた(注:役職名の邦訳が不適当かもしれません)。

 私の率直な印象は「銀行は銀行」ということである。その銀行の設立母体とは無関係に銀行は銀行としての役割を普通に果たしているという意味である。

 これは「大学は大学」ということと類似している。私の勤務先の流通科学大学は設立当初から「ダイエーの大学」と言われてきた。何か特殊な大学と思われがちであったが、あくまでも「大学は大学」である。もちろん流通マーケティングを専門にする大学であるとか、「実学」志向という特徴はある。しかし大学は大学である。普通の大学である。このような経験をしているので、マルハンジャパン銀行に私は違和感をもたなかった。

Dsc01177_3  同行では、米ドル定期預金金利が1か月で3.75%~6ヶ月で7%である(2009年2月27日時点)。超低金利の日本から見て、これは注目である。口座開設のためには、パスポートと運転免許証を提示する。必要最低預金額は普通預金で100ドル、上記の定期預金で2000ドルである。カンボジア観光の記念として預金される日本人もいると宮内さんは話されていた。ただし1年以上の預金の動きがないと口座管理料が必要である。定期預金の利息に対してカンボジア居住者は6%、非居住者は14%の税金がかかる。詳細は同行の資料を参照してほしい。

 カンボジアの金融市場は自由度が高い。カンボジアの高金利で預金し、その資金をベトナム株式に投資することも可能である。またカンボジアから日本までの送金は、カンボジア在住の日本人によれば、わずか2日である。外国送金だからと言って特に書類を要求されることもない。この金融の自由度は、ベトナムやラオスにはないカンボジアの最大の魅力である。

 現在、いずれのカンボジアの銀行も預金集めに躍起となっている。すでに紹介しているように、世界同時不況と同時に、特にカンボジアの主要投資国であった韓国が経済不振であるから、資金の流通が停滞している。不動産に対する投機的な資金の流入も止まった。

 マルハンジャパン銀行よりも高金利のカンボジア銀行があると聞こえているが、何と言っても日本の銀行である。日本語が使えることは安心である。なお、このマルハン銀行に隣接してカムコーバンクが立地している。先日に紹介した新都心「カムコーシティ」開発のメインバンクの韓国系銀行である。(以下、続く)

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