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2009年3月 1日 (日)

チューバンアン高校で学生に日本語で挨拶する・・・

Dsc02288  チューバンアン高校は、ハノイ市内の北の西湖に面しており、日本の長谷部建設が開発した外国人用の住居であるココ=インターナショナルの近くである。ハノイ市内にも同じ名前の通りがあるが、場所は違っている。このココ=インターナショナルの開発当初の佐々木社長には、1994年に初めてお目にかかり、その後も何度か訪問させていただいていた。当時では珍しい冷蔵庫で冷やしたビールを飲ませていただいたことが記憶に残っている。佐々木さんに再びお目にかかりたくなった。

Dsc02297  この高校は、かつてのフランス植民地時代の校舎を使っており、ハノイでも3本の指に入る名門高校である。正門の左側の門衛所の前に置かれた大きな太鼓が「ドン」と鳴って、時計を見るとちょうど2時30分であった。次の授業が始まる合図である。その門衛所の右に続いた2㍍ほどの間口は売店になっていて文房具を販売している。

 さてタオ副校長によれば、この9月の入学生は中学校4年間に日本語を勉強している学生が入学してくる。したがって日本語の初学者ではない。これで私は納得できた。初めて外国語を学ぶために週2コマでは少ないからである。教師はベトナム人と日本人の2名であり、日本人は日本大使館が派遣した人だそうである。残念ながら、次の訪問先のために日本人の方にお目にかかれなかった。

 学生総数は1600人。45クラスがある。この中の2クラスが日本語である。このほかに英語・フランス語などのクラスもある。

Dsc02294  この学校は日本からの帰国子女の受け皿にもなっており、家族の都合で日本滞在して日本語が理解できる学生や、1年間の日本留学をした学生が留年して在籍している。高校3年生になって日常会話が話せるというレベルだそうである。ただし日本の大学で講義を受けるための作文や聴解の能力に問題があるかもしれないということであった。

 特別に10分ほどの時間をもらって、日本語クラスの2年生に日本語で挨拶をした。「日本語検定2級に合格してる人は?」と質問すると、男子学生1名の手が挙がった。「テア?」(本当?)と対応すると「笑い」が取れた。2級検定合格またはそれに準じた日本語能力があれば、日本の大学に進学できるから頑張って勉強して下さいと話した。

Dsc02292_3  積極的な女子学生がいて、「先生の大学には奨学金制度がありますか。それは100%ですか」という質問が来た。鋭い質問である。日本留学したくても資金面の不足がある現状を考えれば、奨学金の充実はもちろんのこと、その種類も給付と貸与の2本立てにしたり、民間銀行の低利の学資ローンが普及してもよい。この実現のための障害は、ベトナム側よりも日本側の入国管理の厳しさではないかと思われる。

 教室から出た廊下で質問の女子学生が声を掛けてきて、留学するための具体的な情報はどうやって入手できますかとさらに聞かれた。日本語が非常に上手なので事情を聞くと、松山に小学生まで住んでいたということであった。日本の帰国子女である。

 こういう若いベトナム人の期待と夢に応えるためにも、同じアジアの先進国として日本は責任がある。日本が魅力のある国でなければ、いくら奨学金などを増額しても留学生は増えないであろう。それは学術・研究に限らず、音楽であっても、アニメやゲームであっても、スポーツであってもよい。留学生の「憧れの国」であるための努力をすることは日本人自身の課題である。

 

 

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