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2009年1月 8日 (木)

論理的な思考の誤り:勤勉でないハングリー精神のカンボジア人やラオス人とは?

 論理的な思考方法として一般的に指摘される「演繹法」には、次のような誤りの可能性がある。十分に注意する必要がある。今日の2回生向けのゼミ(研究演習)で学生に話した内容である。

 論理(1)
① 日本は天然資源がないから国民は勤勉である。
② カンボジアやラオスは資源大国である。
③ カンボジアやラオスの国民は勤勉ではない。

 論理(2)
① 日本は富裕国だから国民はハングリー精神がない。
② カンボジアやラオスは貧困国である。
③ カンボジアやラオスの国民はハングリー精神がある。

 以上の論理(1)と論理(2)の結論を一緒にすれば、「カンボジアやラオスの国民は勤勉でないが、ハングリー精神がある」。この意味は不明確である。どこかが間違っている。何か変だ。こういうことが起こらないように論理的な思考方法の訓練をしなければならない。では、論理(1)と論理(2)のどこが変なのか。さあ、考えてみよう・・・。両者ともに②は事実である。では①の前提条件に問題がある。

 私の2回生のゼミでは、こんなことを勉強している。実践的なビジネスにおいて、論理(1)と論理(2)の結論は重要な意味をもっている。結局、妥当な結論は、単なる論理ではなく、体験や実践の中から導き出されると考えるべきである。

    
 

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