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2009年1月12日 (月)

ベトナム企業を買収する:「大バーゲンセール」が継続中

 株価と不動産価格の下落、輸出減少などに伴って、業績不振に悩むベトナム企業が少なからず存在する。先日も実例を指摘したが、個人投資家の場合は、投資に失敗すれば、自宅や保有資産の売却によって損失補填や借金返済をする。株式会社の場合は、緊急の資金調達手段として、その自社株式の売却という方法がある。

 現在、余裕資金があれば、ベトナム企業買収の絶好の機会である。ほとんど額面に近い価格で企業を買収できる。とりあえず企業株式を安価で取得して、その企業の利用を考える。このような状況が続いている。シナジー効果・将来性・ブランド価値などは無関係だ。「とりあえず安く買う」。これが基本方針である。

 こういった情勢の中で、買い手側でベトナムや韓国の企業名を聞くことがあるが、日本企業の名前は寡聞である。現在の不況下で「投資は凍結」という日本企業が多い。本当は、今こそ「買い」である。絶好の投資の好機である。それができない日本企業は、臆病なのか、慎重なのか。

 ベトナムのような途上国(最近は「中進国」とも言える)では、おそらく本年のような世界不況期であっても経済成長は6%以上を達成するであろう。マイナス成長の先進国とは状況が相違する。成長国の企業を格安で取得できる。この好機を活用できた企業の成長は間違いない。

 韓国企業は一般に、通貨ウォン安で苦境のように言われているが、それほど韓国企業は脆弱ではないように私には思われる。企業のグローバル化が進展しており、1997年の「アジア通貨危機」の教訓によって普段から為替リスクにも対処している。この時期における韓国企業によるベトナム企業買収の大胆な戦略は、日本企業に真似できない決断力である。これまでの日本人の先入観や既存認識より以上に、韓国企業は成長しているとみなされる。

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