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2009年1月13日 (火)

松尾康憲氏に敬意を表する:『現代ベトナム入門・増補改訂版』に寄せて

 本ブログで以前にも紹介したが、松尾康憲『増補改訂版・現代ベトナム入門』日中出版、2008年を再び紹介する。ジャーナリストとして松尾氏に敬意を表したいと思う。

 

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 松尾氏の著書の中に次の文章がある。これらが、同書の鋭い論調の象徴のように私には思われた。

 「何よりも紙面汚しで本の格調を下げるから削ってしまおうかと何度も考えたのだが、・・・・・・やはり国民の公僕の実態から目をそらさず、正確に伝えるのはジャーナリストの責務だと考え直し、掲載した次第である。」(296頁)。

 「・・・・・・新しい認識が、中国政府の変化を誘発する日が来るかもしれない。『ベトナム人がしていることを、中国人もますやってみよう』と・・・・・・・。」(325頁)。

 前者は、日本の外務省に対する論評であり、後者は、ベトナムの政治改革が中国よりも先行していることを指摘した文章である。これらの指摘は、私にとって初めての情報である。さらにベトナム共産党の一党独裁から多党制に移行する政治改革にまで言及されている(326頁)。

 この最後の点については、自由民主党の長期政権維持のノウハウを学ぶ目的でベトナム共産党が日本に関心をもっている。自由民主党は、かつての天敵であった社会党とまで連立して政権を維持してきた歴史がある(村山内閣)。この自由民主党の「したたかさ」はベトナム共産党にも共通した資質であると私は思う。

 以上の詳細は、ぜひ同書を読んでいただきたい。勇気ある大胆で具体的な指摘を頂戴した松尾氏に感謝を申し上げたい。

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