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2008年12月16日 (火)

ベトナムの国際競争力を改善する:ポーター教授の提言(4)

 (4)縫製・履き物・水産物のような優位性をもった分野にベトナムはもっと注目するべきであると以前にポーター教授は述べていました。しかし、これらの製品のベトナムの輸出はいくつかの主要市場において、世界経済危機に応じて厳しい保護主義に直面しています。これらの製品の競争力をベトナムは維持できると思われますか。

 ベトナムの競争モデルは、低賃金とエネルギーおよび農業の有利な基金に接近できることとに過度に依存している。ベトナムは、より高い付加価値と生産性を巡る競争に向けて移行しなければならない。これは価格圧力を削減し、貿易摩擦を軽減する。またベトナムは輸出よりも国内市場に依存する必要がある。

 (5)企業の競争戦略に関するポーター教授の概念は何ですか。また特に今日の世界経済危機において競争力をどのように維持できるのでしょうか。

 余りにも多数のベトナム企業が明確な戦略をもっていない。余りにも多数の顧客に対して余りにも多数の事柄を提供し過ぎている。機会主義的に市場機会を追求し、ほとんどの企業が価格で競争している。成功企業は、顧客に提供する価値の類型が何であるか、どのようにして差別化された商品を提供できるかを明確に認識している。

 戦略は、経済困難な時期に特に重要な役割を果たす。企業は、競争優位性を促進する方法で下降局面に向けて調整しなければならない。現在は核(=コア)に焦点を当て、企業が本当に強みをもつ領域に集中する時期である。    

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 ベトナム企業の多数が戦略をもたず、付和雷同的に事業を展開するという指摘は、ポーター教授の指摘の通りである。ベトナムで何度も繰り返されてきた企業行動であるが、まったく改心の様子が見えない。こういった「懲りないベトナム人」が、昨年から今年のバブルを煽ってきたと考えられる。自業自得である。その被害者には、株式市場に縁のない多数のベトナム人が含まれることが残念である。もちろん確固とした戦略をもったベトナム企業もある。こういった企業の選別が、これからの株式投資では重要であると思われる。

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