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2008年11月 3日 (月)

2008年度・VJCC「ビジネスコース」講師研修(3):最後に贈る言葉

 今回の「ベトナム日本センター・ビジネスコース講師研修」の修了式(10月30日)において、私は次のようにご挨拶をさせていただいた。それを要約すれば、「急げ、ベトナム」である。

 本日は、本研修の修了式に参加させていただき、ご挨拶の機会を頂戴したことに、関係者の皆様に御礼を申し上げます。また、研修生の皆さんの日本滞在中の熱心な研修に対する意欲と、その成果に対して敬意を表したいと思います。

 私は最初の講義で、ベトナムの経済発展にとって現在、最も必要なことは「産業政策」の観点から言えば、「裾野産業」の育成であり、それを企業経営の観点から言えば、「ものづくり(MONO-ZUKURI)」の精神を学ぶことであると指摘しました。これは、言い換えれば、品質・価格・生産性・在庫・サービス・労務(人事)など、生産活動のすべてに関わる徹底した「改善(KAIZEN)」を意味します。これは、よりよいものを作るための「こだわり」ということです。たとえばトヨタ自動車では「なぜ?」を5回繰り返すという事例も紹介しました。これが、問題解決に取り組む「こだわり」ということです。

 「MONO-ZUKURI」は、これまでの日本の企業成長の原動力でした。ベトナム企業の皆さんに、このことを理解してもらい、国際競争力のある商品・サービスを提供できるようになってほしい。2015年にアセアン諸国と中国の経済統合が予定されています。それまでに「MONO-ZUKURI」の体制をベトナム企業に整備してほしい。この願いが、ベトナムを愛する日本人そして本研修に関係する日本人に共通したものです。

 「急げ、ベトナム」。これも私は最初に皆さんに述べたことです。ベトナムは急がないと間に合わない。そのために日本がお手伝いをしている。ベトナムの背中を日本が押している。この12月にはEPAが締結されます。日本は、これまで以上にベトナムに協力を進めることになるでしょう。

 今回の研修の皆さんは、その成果をベトナム企業の皆さんに伝える責任があります。それは大学の研究者として、自らの研究成果を社会や国民に還元するという使命でもあります。

 「急げ、ベトナム」。これを私が皆さんに贈るメッセージにしたいと思います。帰国後に、研修成果が具体化するように、ぜひ努力してください。私は、そのための援助を今後も続けたいと思っています。「急げ、ベトナム」。皆さん、ありがとうございました。

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