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2008年11月25日 (火)

「こだわり」の精神が必要:ベトナム製造業

 日本人や日本企業では「こだわり」という意味が理解され、実践されていることが多々ある。それが日本人の文化的な固有の特徴であると思うし、それが日本企業の競争優位性の源泉の一つであると私は考えてきた。

 そこで私はそれを英語で subtle difference と訳して、これまで何回かベトナム人を始めとする外国人に講義してきた。直訳すれば、「微妙な差異」である。

 日本企業からの教訓として、同業他社との「微妙な差異」を自社で追究しなさい。品質・検品・原材料・サービス・笑顔など何でもよい。いわゆる「価値連鎖」の中で何でもよいので「微妙な差異」を作り出す。この継続と蓄積が、差別化戦略になり、競争優位性を形成する。

 無料情報誌『セーリング・マスター』(http://www.bwg.co.jp/sailingmaster/index.html)(第9号、2008年11月)において、株式会社エーエヌラボ・代表取締役のハー氏(Nguyen Viet Ha)は、私と同じ意見を述べている。

 「ベトナム人のビジネスパーソンにとって、一番足りないのは「こだわり」だと思っております。・・・ベトナムにとって、現在一番の課題は、『サービスの質(産業の場合は品質)』と『自分の強みでないところに資源を集中させ、バブルを起こしている』ことです」。

 「求められるから仕事をするのではなく、自分のこだわりや、自分の製品を誇りに思う心、向上心を持つことが、今後のベトナムンのビジネスパーソンにとって、一番重要です。

 また、こだわりを持ったビジネスパーソンは、自分の強み以外の分野にビジネスを展開することに警戒心を持つでしょう。その結果、バブル的な経済発展が起こりにくくなるのではないかと考えております」。

 これは私も同感である。また、この「こだわり」は、製造業における「もの作り」 にも通用する。単なる「組み立て」ではなく、それに各自が「こだわり」をもつことが「もの作り」になる。その結果、自らの製品に対して愛着や誇りが生まれる。このことをベトナム人に体験・実感してもらうことが重要であろう。

 このような研修のためには、たとえば1週間、同じ会社で大学生のインターンシップのように従業員と一緒に仕事することが効果的かもしれない。

 

 

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