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2008年11月 1日 (土)

2008年度・VJCC「ビジネスコース」講師研修(1):研修の概要

 JICA(国際協力機構)が主催し、PREX(太平洋人材交流センター)が引き受け機関となった上記の研修が2週間に渡って日本で実施され、先週10月30日に無事に終了した。

 このVJCCは「ベトナム日本人材協力センター」が正式名称であるが、一般には「日本センター」と呼ばれている。ビジネスコースと日本語コースがあり、ベトナムではハノイとホーチミン市の2カ所、それにラオスやカンボジアにも設置されている。詳細は、以下を参照。http://japancenter.jica.go.jp/

081016_19160001  この研修のコースリーダーとして私は、研修生の皆さん4名と討論の機会をもった。研修生といっても、ベトナムの貿易大学の先生方であり、たとえばベルギーのブリュッセル大学や英国ウェールズ大学で学位を取得した俊英である。

081016_19160002  ただし、ビジネスコースの受講生が企業の経営者・経営幹部・従業員であるために、講師からの学問的・理論的な知識の一方的な提供だけでは、その研修効果が十分に期待できない。教える側の講師自身が、まずビジネスの実態を理解し、次に、理論を実践に応用する考え方を修得しておく必要がある。そのためにベトナム人講師に対する日本研修が実施されている。

 大阪・東京を始めとする多数の中小企業を訪問し、そこから生産管理・経営理念・品質改善・コスト削減・物流などの工夫や体制を研修生は学んだ。これらは、ベトナム中小企業における今後の「裾野産業の育成」のための教育に役立つはずである。

 なお上記の写真は、来日3日目に「大阪府中小企業家同友会」の有志の方々が、研修生をご招待してくださり、夕食をご一緒した様子である。ベトナムについて親しく意見が交換され、有意義な時間であった。日本食の中で初めての「鍋料理」に研修生の評判は上々であった。

 日本での研修成果が、ビジネスコースのベトナム人受講生に広く伝達されることを期待したい。日本から何を学び、それを帰国後にどのように伝えるか。「学んだこと」は日本の研修終了時に各自に質問すればわかるのだが、その後の「伝え方」は、現在のJICA研修体制では不明である。今後、こういう事後のチェック体制の整備も必要であろう。それはともかく、少なくとも今回の研修生の日本理解が深まり、両国の友好親善に役だってほしいと心から願う。

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