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2008年11月 7日 (金)

米国大統領選挙とベトナム

 米国大統領選挙の結果、オバマ氏が当選した。これについてベトナム人は、どのように考えているのであろうか。

 ベトナム北部では10月末からの大雨のために歴史的な洪水が発生した。ハノイ市内でも18名の死亡者が出たと言われている。ハノイの大学も休講になっている。このようなベトナムでも米国大統領選挙は大きな話題となったようである。THE JAPAN TIMES, NOVEMBER 5, 2008の記事を簡単に紹介しよう。

 共和党の候補者であったマケイン氏は、1967年のハノイ空爆時に撃墜され、その後5年以上も捕虜になっていたことはベトナム人も知っている。その後に上院議員になったマケイン氏は、米国とベトナムの二国間関係の正常化を支援した。54歳の男性ティエン氏は、オバマ氏を支持しているけれども、マケイン氏はベトナムを理解する人物であると評価している。オバマ氏を支持する理由は単純である。民主党が共和党よりもタカ派でないからである。

 他方、ハノイの不動産王で女流小説家アインさんは、マケイン氏を支持する少数派である。「マケイン氏は偉大な人間だ」と言う。その理由は、自分の出獄の機会を譲って、他の米国人捕虜を優先させたことである。「彼は愛国者である。マケイン氏は兵士としてわが国を破壊するために来たが、私は彼の威厳を賞賛する」。

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ベトナム人から見れば、それぞれの経歴からオバマ氏よりもマケイン氏になじみがあるのは当然だ。さらに同じ愛国者として「敵ながらアッパレ」という気持ちがマケイン氏に対して働くようである。「米国に勝ったベトナム」という自負は、こういった気持ちを助長するのかもしれない。また事実、マケイン氏の演説や表情をテレビで見ていると、愛国者というイメージが強く打ち出されているように思われる。

 上記のベトナム人が正確に指摘しているように、タカ派という観点から見て「民主党は共和党よりもまし」ということである。確かに現在の政策から見れば、共和党よりも民主党が平和主義であると思われるが、ベトナムで北爆を開始したジョンソン大統領は民主党であった。もし前任の民主党のケネディ大統領が暗殺されなかったら、ベトナム戦争はどうなっていたかは不明であるが、少なくとも政党の印象や先入観だけで政治や政治家の中身を判断できない。これは日本も同様であろう。さまざまな先入観で政治家を判断するのではなく、その政治家の人間性を判断する時代が到来したのかもしれない。オバマ氏の当選は、それを示唆しているように思われる。

 なお、米国大統領選についてベトナム人の感想をさらに私自身で取材してみたいと思う。

  

  

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