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2008年10月 8日 (水)

世界同時株価暴落:株式市場の原点回帰の好機・・・

 世界的な株価暴落。アメリカの投資銀行・金融機関の破綻がきっかけである。世界の「金融センター」の金融機能が不安定となるのだから、その激震が世界に拡大するのは当然である。

 こういった危機の時代には、大局的な視点が必要である。株価下落の「底値」を探り、そこで買うという指摘は当然だが、何年か先には再び危機は再来する。この機会に、証券市場の原点回帰を考えてみればどうか。

 たとえば日本で株式投資をする。手軽で安心だからと言って、日本のトヨタ自動車の株式を買う。しかし本当にトヨタ自動車が、投資資金を必要としているわけではない。株式の流通市場として売買は必要だが、過度な売買は企業の実力以上に株価を押し上げる。もちろん、この株価には企業の将来性に対する期待が含まれている。

 しかし、その期待が過剰であれば、その株価は過度に値上がることになる。これは「バブル」だ。株式市場の売買は「マネーゲーム化」する。いつか株価は下落する。

 もし日本の投資家がベトナムの株式を買えばどうか。そのベトナム企業でも、先のトヨタ自動車と同様に、過度に株価が上昇するであろう。そして、いつかは株価が下落する。昨年からのベトナム株式の下落は、このようにも解釈できる。

 ただし、より大局的にみれば、ベトナムでは日本より以上に資金需要は旺盛だ。南北高速鉄道、高速道路、地下鉄建設など今後のインフラ整備を考えれば、ODAや融資だけで資金需要は賄えない。多様な形態の民間資本の導入が求められる。国際競争力のために企業の設備投資や人材育成も不可欠だ。しかし、その資金経路は十分に開設されていない。さらに、ベトナム側で資金の受け皿も十分でない。

 資金過剰の日本から資金不足のベトナムに多様な資金経路を開拓する。これが、証券市場の原点に立ち返ることである。そして、こういう仕事が、証券会社や金融機関に求められている使命である。

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