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2008年10月29日 (水)

世界金融危機の唯一の効用は軍事紛争の回避:カンボジアとタイ

 米国発の金融危機が世界中を震撼させている。カンボジアはIMF(国際通貨基金)の融資対象国になる可能性もある。

 おそらく韓国資本の投資引き上げが原因ではないか。韓国本国の外貨準備不足が、その投資先であるカンボジアの外貨準備を減少させるという「負の連鎖」が発生しているように思われる。カンボジアにおいて韓国の支援で2009年後半に予定されている証券取引所の開設が遅延するかもしれない。

 他方、タイ国境付近の「プレアビヒア遺跡」の領有権紛争は、10月15日に死傷者を出す軍事衝突があった。この進捗が懸念されたが、10月24日のアジア欧州会議(ASEM)においてタイのソムチャイ首相とカンボジアのフンセン首相が二国間首脳会談を行い、平和的解決に向けて協議することで合意した。

 当初、本年7月の総選挙を平和的に圧勝したフンセン首相は、タイに強気の姿勢であったように思われたが、この9月の金融危機の発生は状況を一変させた。カンボジアは経済危機と軍事紛争の同時発生を回避したいであろうし、それはタイも同様である。この意味で、今回の金融危機が両国の軍事衝突の先鋭化を防止したと言える。

 そもそもカンボジア人のタイに対する国民感情は良好ではない。

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