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2008年10月31日 (金)

メコン川の出逢い:南北と東西の融合する3カ国

 先日、流通科学大学の大谷昭仁教授から、仏教の伝播についてお話を伺った。大谷教授は工学博士であると同時に、姫路市の名刹である亀山本徳寺の住職でもある。

 ベトナムの大部分の人々の宗教は大乗仏教、ラオスとカンボジアのそれは上座部仏教である。このような各国の宗教的な特徴は、以前から私は紹介してきた。しかし大谷教授によれば、もう一つの区別ができるそうである。

 ネパールのルンビニで誕生した釈迦が、インドで布教を始める。それが南に広がって海を渡ってタイに伝わると「南伝仏教」、それが北方に向かってシルクロードから中国に伝わると「北伝仏教」と呼ぶそうである。この「南伝」が上座部仏教、「北伝」が大乗仏教である。

 東西に隣接するベトナムとラオス・カンボジアであるが、仏教の伝播から考えると、ベトナムは「北伝」、ラオス・カンボジアは「南伝」ということになる。このように考えると、これらメコン川3カ国は、地理的に東西に隣接し、文化的に南北の接点になった地域と言える。

 これらメコン川流域3カ国は、以上のように考えれば、「南北が東西から出逢った」地域とも考えられる。それらの発展を日本政府はCLVと呼んで特別に支援している。事実、豊富な天然資源や農産物開発の発展可能性をもった地域である。またベトナムの工業化も次第に進展している。このような歴史的・宗教的に特異な3カ国が、今後のアジア経済を牽引することは間違いないと私は思う。

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