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2008年9月17日 (水)

橋下知事が来年にホーチミン市を訪問か?:第2回日越経済討論会

 ホテルニューオータニ大阪で9月17日に第2回日越経済討論会が開催された。橋下大阪Dsc02175府知事は、冒頭の挨拶で「私のような若さでも知事になれるほど、大阪は先進的な土地柄である」という意味のことを述べた。そして「来年度にはホーチミン市を訪問できるように調整している」と表明した。前任の太田知事がホーチミン市を訪問した時は、女性知事ということで現地の新聞が写真入りで報道したが、橋下知事は、その若さが話題になるかもしれない。

 この経済討論会で最も印象的であったことは、「もの作り」がベトナム語化して使用されていたことである。すでに8月にハノイで「もの作り」セミナーが開催されており、それが次第にDsc02177 ベトナムのビジネス界に定着していることを示している。

 この「もの作り」とは、通常の生産や製造という言葉では表現できない日本企業の品質・コスト・生産性についての「こだわり」を含んでいると思われる。それは生産工程すべてに適用されるし、特にその製品の品質を規定する原材料部品の生産が注目される。これが「すそ野産業」の育成という産業政策にもつながっている。

 「もの作り」と「すそ野産業」育成は、付加価値の高い部品生産をしなければ、ベトナム工業の発展が望めないという意味である。2015年の「ASEAN共同体」の成立を考えれば、それまでに、ベトナムでなければ作れない高付加価値の製品を作らなければならない。それは情報技術であってもよいが、その雇用効果は大きくないし、果たして付加価値の高い商品が提供できるかは疑問である。そうなれば、原材料部品の生産に活路を見いだすしかない。日本の中小企業のように熟練工の養成や「巧みの技」が伝承できれば、ベトナムの生産基地としての存在感を示すことができる。今後の課題は、このことをベトナム政府が本気になって取り組むかどうかである。日本政府・日本企業は、それを支援する準備はできているとみなされる。

 この経済討論会の後に、南海電鉄堺駅前のリーガローヤルホテル堺で、堺市と堺商工会議所と堺国際交流協会が主催する歓迎夕食会に出席した。在大阪ベトナム総領事館が大阪市から堺市に年内に移転することを記念しての意味も含まれている。私は、日越経済交流センターを代表して出席した。

 外務省のズン副大臣、工商省のビエン副大臣、FPT会長のビン会長らと話をすることができた。両副大臣からは、WTO加盟後の市場開放に伴って外資企業の参入で国内企業が苦境に陥る懸念が話された。お酒が入った本音の話であったので、私も、カルフールの日本撤退の経験など本音の話をした。

 ベトナムについて勉強をした有意義な2日間であった。これだけの大規模な代表団の派遣は、そのこと自体がベトナム経済の安定と自信の表明であろう。

 

 

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