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2008年9月 9日 (火)

ラオス報告(3):サワナケットからムクダハンを走る

shine メコン川に第2の友好橋が日本のODAで2007年に完成しました。それがインドシナ半島を横Dsc02022 断する東西経済回廊の要(かなめ)となります。これを聞けば、その実物を見なければ、CLV(カンボジア・ラオス・ベトナム)を語れないと思っていました。しかもこの橋の工事中に日本人技術者が事故で命を落としています。日本人として哀悼の気持ちをもちながら、感慨深く渡橋してタイ側のムクダハン市内に向かいました。

 ラオス側の出国手続きとタイ側の入国手続きは、各自が書類を書いて署名すれば、ラオスDsc02040人運転手の愛称・ジョニーくん(26歳:息子の年齢は1歳)が、まとめて全部やってくれました。しかし自動車の通行料が50万キップ(60ドル)ほど取られたように思います(flairflair:この記憶が残念ながら定かでない。また乗員人数5人分なのか自動車1台分なのかも??? ・・・うかつでした)。いずれにせよ、国境だから書類の作成は当然ですが、貨物の定期便トラックの場合は、もっとスムーズに通貨する必要があると思われました。交通量は、時刻が夕方のためもありますが、極めて少ない状態でした。

 橋を渡ってタイ側に入ると、自動車を消毒するシャワーが道路から吹き出しました。鳥インフルエンザを警戒するタイ側の措置なのでしょうが、ラオス人にしてみれば、あまり感じが良いものではないでしょう。タイの反政府暴動という話を聞いていますが、国境の町ムクダハンは平穏でした。ガソリンスタンドに併設されたセブンイレブンの光がshineキラキラshineと輝いて見えました。ムクダハン市内の焼き肉屋で夕食を済ませました。国境を隔てただけでラオスとタイは、こうも違うものかと実感しました。国境とは不思議なものです。夕食後にラオスに戻り、サワナケットで1泊。翌日にパクセーに向けて出発しました。

Dsc02121  パクセー市内を通り過ぎて、ラオスビールの第2工場を右手に見て進みました。メコン川をイカダのようなフェリーで渡り、しばらく走るとワットプーに到着です。私は3回目になりますが、何度来ても心が落ちつくように思われます。山上の本殿まで汗をかきながら歩くところに値打ちがあります。このワットプー遺跡の保護にも日本のODAが役立っています。早稲田大学が実施した学術調査の結果が博物館に納められています。

 このワDsc02105ットプーから最終の目的地である「コーン島」の方面まで行って宿泊すればよかったのですが、適当なホテルがないと言うので、パクセーに引き返して1泊しました。翌日に再びワットプーの方面に戻るこの距離が余分になって、最終日のビエンチャンの到着は午後11時近くになりました。運転手のジョニーくんを案内役にしての気ままな旅です。これこそ、既定の日程を消化する旅にはない醍醐味です。

 パクセー市内の早朝6時30分、偶然に托鉢のお坊さんを見かけました。裸足で一列になっての行Dsc02143_3進は、清心な気持ちにさせてくれます。こういった修行の時期が、どのような人間にも必要であるのかもしれません。少なくともメタボなどの生活とは無縁でしょう。清貧は人間の原点かもしれません。

 その後にコーンパペンの滝まで片道で100㎞以上も走りました。この滝は、確かに迫力があります。私は2回目の訪問です。今は雨期で水量が多く、耳の奥に響くような轟音が道案内の役割をしてくれました。広大なメコン川に滝があるということ自体が不思議です。この方面の旅は、もう1泊はしたほうがよいと思いました。もうカンボジア国境まで40㎞の所です。こDsc02157うなれば、カンボジア国境も突破してみようという誘惑が沸いてきます。これは次回の楽しみにしておきたいと思います。

 ラオス側で東西経済回廊の一部を実走するという目的を以上で果たせました。現在の交通量は少ないですが、これが2015年の「アセアン共同体」の成立となれば、タイとラオスのみならず、カンボジアとラオスの往来も活発になる可能性を感じました。

 ラオス南部のワットプーやコーンパペンの滝は、北部のルアンパバーンに並んでラオス最大の観光地になるでしょう。ただし現状は、宿泊や昼食施設のインフラが悪すぎます。カンボジアのプノンペン市内にもガソリンスタンドとコンビニを併設した店舗が多数あります。もちろんタイやベトナムにもあります。これらの形態の給油所と休憩所が、近い将来に東西経済回廊の沿線に林立する様子を想像することができました。ただしワットプーを観光地として重視するなら、メコン川の架橋よりも現状のイカダ式フェリーを存続させた方がよいように思います。ベトナムの「メコン川クルーズ」に似たコンセプトです。

 将来を見通した投資をする。これはビジネスの基本です。この意味で、間違いなくラオス南部は観光地として魅力的です。おそらくタイやベトナム資本が、すでに不動産投資しているのではないかと想像されます。もちろん中国や韓国も見逃さないでしょう。しかし鉱山など天然資源に注目していると聞いています。観光資源にも注目です。

 ベトナムのダナンでに5☆のフラマリゾートホテルが開業して10年以上です。開業当初、宿泊客は外国人が数人という状況がありました。それが今では、外国人のみならずベトナム人宿泊客で盛況です。今のカンボジアのシハヌークビルソクハホテルが10年前のフラマホテルと同じです。なお、コーンパペン滝の近くにリゾートホテルらしい大型施設の看板を見かけましたが、その確認はできませんでした。これも気になる次回の課題です。

 現在、ラオス北部の不動産取得や開発が注目されていますが、これからのラオスは南部です。「開発の三角地帯」。日本の外務省がCLVの国境付近をこのように表現していますが、その実態を体感できました。

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