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2008年8月 2日 (土)

ベトナム・ハノイゴルフ場で「ジャトロファ」栽培が始まる

 ハノイ市内から自動車で約1時間のハノイ=ゴルフ=クラブを訪問した。偶然にゴルフ場でキエム副首相兼外務大臣Dsc01229_2とお目にかかった。カーボーイハットをかぶられ、にこやかに軽く会釈される仕草に好感がもてた。 本当なら一緒に写真を・・・とお願いしたいところだが、キエムさんは、あくまでも土曜日の休日に私用で来られている。見てみないふりをするのが当然だ。ハノイゴルフ場の室賀社長によれば、お一人で9ホールを廻られるということであった。外務大臣ともなれば、外国要人とゴルフする機会もあるだろうから、その個人練習と想像される。

 そう言えば、私がハノイに滞在していた1998年に、貿易大学のズン先生(現在、教育訓練省・国際局長)とテニスをしたことがある。この時に、当時の工業大臣が隣のコートでプレーしていて、軽快な動きをされ、その後に、ひょうひょうとして自転車で帰宅されたことを思い出す。今年に亡くなったキエト元首相もテニスをされたと聞いている。

 かなり激しい運動量が伴うテニスに比べて、運動と会話を同時に楽しめるゴルフは、多数の人々が楽しめる社交スポーツとして最も有効であろう。ベトナムもそういう時代になった。ハノイゴルフ場は、日本人が経営するゴルフ場として信頼を集めており、クラブハウスのレストランは「すし東京」が入居。その美味しさは定評がある。まさにハノイゴルフ場は、ベトナムにおける非公式な首脳会談の場ともなっている。

 このハノイゴルフ場で、ジャトロファ(Jatorooha)の栽培が始まった。ゴルフ場の片隅であるがDsc01221_2、写真のように元気に育っている。生育すれば5mほどの高さになる。このジャトロファの果実を原材料にしてディーゼル油を生産することができる。日本名は、南洋アブラギリ。私の知る限り、すでにフィルピンで生産され、それがフィリピン市内の交通機関に利用されている。バイオエネルギー開発と言えば、トウモロコシのような穀物の利用であり、それが世界の穀物価格を上昇させていると指摘されている。しかしジャトロファは、「食糧にならないバイオ燃料」である。
 
 果実それ自体には毒性があるので、防虫の手間が省けるし、少量の水でも育成ができる。さらになかなか枯れない丈夫な植物だそうである。落下した果実を拾えばよいので、収穫の手間もかからない。この果実を1万ドル程度の機械で搾れば、それが油になる。このようにフィリピンでジャトロファ栽培をされている方からお聞きしたことがある。

 もともとベトナムは原油産国であり、そのほかに鉱物資源も豊富である。しかしエネルギー問題は深刻であり、現在でも電力不足が指摘されている。そのために原子力発電の開発が進行中である。素人の考えであるが、ベトナムには原子力発電よりも、こういったバイオエネルギーの開発が適合しているように思われる。この意味で、ベトナムよりも広大な原野をもっているラオスやカンボジアが、ジャトロファ栽培により有望であると思われる。

Dsc01244  ハノイゴルフ場の室賀社長に初めてジャトロファのお話をさせていただいたのは今年2月であった。早速に、その栽培を実行されるという意思決定の早さに驚かされた。ゴルフ場の芝生管理の従業員がいるので、その片手間での栽培と収穫が可能と判断されたそうである。

 上の写真は、ハノイゴルフ場から40分ほどのダイライ湖である。ハノイのベトナム人なら必ず知っている昔からのリゾート地である。これまでに数回訪問したが、日没時は初めてである。まるで水墨画のような風景は、1週間の過密な日程の疲れを和らげてくれた。

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