« 順調な入居企業の増加:プノンペン経済特区(PPSEZ) | トップページ | ラオスの近況 »

2008年7月31日 (木)

在カンボジア日本大使館を訪問:カンボジアの将来

 昨日、プノンペン滞在の最後の日は、加華銀行(CANADIA BANK)・ACLEDA BANK・在カンボジア日本大使館を訪問した。また日系初めての銀行であるマルハン=ジャパン銀行を車窓から見ることができた。

 まず銀行訪問の目的は、カンボジア証券取引所の開設状況を確認するためである。ACLEDA BANKでは本年中に増資をするそうである。同銀行はラオスにも支店を開設している。同銀行は、自らも証券会社を設立し、さらに自行も上場することを考えている。もちろん加華銀行も同様である。

 カンボジア銀行のIPO株式を取得する・・・。日本の普通の投資家なら想像もできないだろうが、プノンペンを訪問し、少しでもカンボジア企業の実態を知っている投資家なら魅力的な話である。ちょうどベトナムのEXIM BANKSACOM BANKの上場前のIPO株式を購入することと同じである。なお、これは私募であって戦略的パートナーとしての投資である。一般の個人投資家では株式取得できない。

Dsc01173  写真は、上から加華銀行・ACLEDA銀行・マルハン=ジャパン銀行である。この加華銀行ビルは来年6月に完成予定。30階建ての賃貸オフィスビルになる予定である。このビル内に証券取引所が入居する予定であったが、韓国のカンコー銀行が中心となって開発を進めるプノンペン周辺の「カンコー市」に証券取引所を誘致する提案が韓国から政府に出さDsc01175れているそうである。

 ACLEDA銀行は、入室のセキュリティーも日本並みにコンピュータ化されている。ガラス張りの会議室の隣は法務部であり、おそらく法務担当の欧米人が熱心に仕事をしていた。日本人が見て、何ら問題のない近代的な銀行であるDsc01177
 日本ではありえない赤い文字が印象的な銀行が、マルハン=ジャパン銀行である。同行は開業したばかりであり、カンボジアの金融制度の自由度が高いことを示している。今回は時間がなかったが、カンボジアでの金融ビジネスの可能性を伺ってみたいと思う。
 

 在カンボジア日本大使館では篠原勝弘特命全権大使にお目にかかった。数年前に小川特命全権大使の時代に篠原大使は公使であり、その時にお話をしたことがある。篠原大使は「通訳なしのクメール語でフンセン首相と何時間でも話合う」というほどに日本とカンボジアの外交や交流に熱意をもたれている方である。

 篠原大使は「おそらくカンボジアでは、もう戦争は起こらないでしょう」と最初に述べられた。この言葉は重い。明言されなかったが、今回の総選挙が平穏に行われたことが、平和についての自信の裏付けになっていると思われた。先日27日の総選挙は、平和に向けての歴史的な出来事になるかもしれない。

 さらに2015年に向けて、今後1年から2年がカンボジアにとって最も重要な年になるだろうと篠原大使は指摘された。この2015年とは、アセアン共同体が創設される年である。この重要性は私も何度か指摘した。「この地図を見て下さい。インドシナ5カ国(タイ・ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー)です。これら全体の物流システムの中でカンボジアの役割を考えて下さい」と大使は述べられた。

 「カンボジア人はだまされやすい」。「カンボジア人はお人好し」。「カンボジア人は仏に近い国民」。だから日本人と相性がよい。だからカンボジア人は日本人を最も信用している。そのカンボジア人に対してベトナム人は「なまけ者」という評価をして馬鹿にする傾向がある。しかし最近のカンボジア人は、よく働くようになっている。知識欲も旺盛である。何事にも先入観は禁物である。

 お話ししたいことは多々あったのだが、時間に制約があった。ご多忙の中でお時間を賜った篠原特命全権大使に感謝を申し上げたい。おかげさまで、プノンペン最後の訪問先で、カンボジアの将来に確信をもつことができた。

|

« 順調な入居企業の増加:プノンペン経済特区(PPSEZ) | トップページ | ラオスの近況 »