« 変貌のホーチミン市:ベトナム人は「打算」で動く | トップページ | カンボジア総選挙(2):現地続報 »

2008年7月27日 (日)

カンボジア総選挙:現地速報

 7月27日(日)は、カンボジアの総選挙である。投票時間は、午前7時から午後3時まで。即日開票であるが、不正防止のために1票1票が公開され、それを支持者が見守っている。これなら不正は起こらないように思われた。

Dsc01141  左の写真は、プノンペン郊外の小学校の図書館の投票所である。右側に白い紙が貼ってあるが、それは投票者名簿である。ここで自分の名前があるのを確認し、そして投票する。

 プノンペンのホテルや市内のレストランでは、酒類の販売が禁止された。カンボジアで最も楽しみにしていた「アンコール」ビールは、ホテルの自分の部屋の中でしか飲めない。今回は安全のためにインターコンティネンタル・ホテルに宿泊したが、同ホテルの場合、25日から27日までホテル内のレストランでも酒類販売は禁止となっている。また多くの店舗はシャッターを下ろしている。いくら日曜日と言っても、市内は閑散としていた。

 この総選挙を契機として何らかの騒乱が発生すれば、カンボジアの国際的な評価は暴落である。隣国のベトナムは発展途上国から中進国の段階に進み始めていると私は考えている。そのベトナムを追いかけるカンボジアは、何としても平穏に総選挙を終えて、一党独裁のベトナムとは違った多党制の民主国家としての地位を国際的にアピールしたい。政府が騒乱防止のための規制を強化することは当然である。

Dsc01152  写真は、トンレサップ川からセントラルマーケットに向かう投票所である。テントが並び、そこで開票が行われている。その開票状況を見るために多数の人々が集まって、その中には熱心にメモを取っている人もいる。投票用紙には10人弱の立候補者の名前が記載されており、その中から投票する人物に印を付けるようになっている。

 下の写真Dsc01157_3は、開票の様子である。投票用紙を順番に1枚ごとに公開し、それに基づいて得票が5票ごとに「四角い箱に斜線が1本」の図形が描かれる。ちょうど日本の「正」の文字が5票を意味するのと同じである。馴染みの運転手であるトーチ氏は、午前中に投票を済ませて空港まで迎えに来てくれた。彼によれば、この開票所では人民党の得票が第1位であった。

 このような開票作業には膨大な時間が必要とされる。しかし各党の支持者に対して不正がないことを納得させるためには不可欠な作業である。明日から、この選挙についても、最近のビジネス環境とともに調査してみようと思う。

|

« 変貌のホーチミン市:ベトナム人は「打算」で動く | トップページ | カンボジア総選挙(2):現地続報 »