« 経営情報を学ぶ:流通科学大学・オープンキャンパスの開催 | トップページ | あはらコンサルティングオフィス代表・阿原小百合さんの特別講義:アフラック代理店 »

2008年7月14日 (月)

ラオス・カンボジアの連続する成長起爆プロジェクト

 ベトナムの外貨準備が200億ドル(約2兆円)以上あることが公表され、ベトナム経済危機の声は小さくなった。ロータス投資運用会社の月次レポートによれば、外国直接投資も増加しており、経済成長の基調は不変であろう。

 米国経済の低迷によって対米輸出の減少もありうるだろうが、それを補填する対EU向け輸出に期待したい。かつて「ナマズ」輸出が、米国のダンピング規制のために輸出制限されたとき、その輸出減をEU向け輸出増で補填した経験がベトナムにはある。ベトナム企業にも市場経済の試練を乗り越えた実績がある。

 「経済成長する国の周辺国は成長する」。これは、私の命題に近い仮説である。ベトナムそして中国の周辺国ラオス・カンボジアも必ず成長する。その成長促進の起爆剤となるプロジェクトが両国では連続して予定されている。簡単に列挙すれば次のようである。

 ラオス:2010年の証券取引所の開設。その前後のWTO加盟。タイ国やベトナムからの「衛星工場」の建設の増加。東西経済回廊の利用増大、タイ国とビエンチャンを結ぶ鉄道の完成。

 カンボジア:2009年の証券取引所の開設。日系工業団地「プノンペン経済特区」の発展。シハヌークビル輸出加工区の建設。道路と鉄道のインフラ整備の進展。

 タイ国とベトナムに挟まれたラオスとカンボジアの経済発展は必然である。これらの成長に次いで隣国のミャンマー(=ビルマ)が注目されることになるであろう。

 アセアン諸国において2015年までの経済統合(=「アセアン共同体」)の創設が、2007年の「セブ島宣言」で謳われている。アセアンが経済的に一体化するということは、5億人を超える新しい市場が生まれることを意味する。個々の国別の進出を検討するのではなく、5億人市場の一角に参入する。どのように将来、5億人市場と向き合うかを考える。この視点が不可欠となる。

 以上のような文脈を考えれば、ラオス・カンボジアの進出は、将来のアセアン共同体を見据えた「妙手」と言えるかもしれない。

|

« 経営情報を学ぶ:流通科学大学・オープンキャンパスの開催 | トップページ | あはらコンサルティングオフィス代表・阿原小百合さんの特別講義:アフラック代理店 »