« カンボジア総選挙(2):現地続報 | トップページ | 順調な入居企業の増加:プノンペン経済特区(PPSEZ) »

2008年7月29日 (火)

カンボジア証券取引所の開設状況

 「カンボジア証券取引法」の条文を本ブログで紹介してきた。さらに、ここプノンペンにおいて証券取引所の開設状況に関して何人かの関係者から聞き取り調査を実施した。その主要な結果は次のとおりである。

 1.カンボジア証券取引所は、おそらく間違いなく2009年末から2010年初頭に開設される。

 2.そのために証券取引委員会が数ヶ月以内に設置される。

 3.すでに数社の証券会社の駐在員事務所が開設されており、さらに数社の証券会社や投資銀行がカンボジア進出に関心をもっている。

 4.カンボジア証券取引所と韓国証券取引所は緊密な関係をもっており、カンボジアの法制度・取引システム・人材育成は韓国に依存している。

 5.すでに上場の候補企業(=IPO:新規公開株)も存在している。おそらく10社程度から取引は始まる。

 6.2007年9月に成立した証券取引法に続いて関連法・政令も次々に発表されている。

 以上、カンボジア証券市場の開設に向けた簡単な進捗状況である。さらにカンボジアの大手書店では、次の書籍が並んでいる。これらはカンボジア語と英語が併記されている。

・ Hash Veasna (MBA), Toward The Establishment of Stock Exchange Cambodia: Achievement and Challenges, Phnom Phen, Cambodia, June 2007

・ Hash Veasna (MBA), What is Bond Market?, Phnom Phen, Cambodia, January 2008

 以上の書籍は出版社が明記されておらず、自費出版である。本来は、政府もしくは経済財政省が国民向けの啓蒙書として出版すべきであると思われる。ただし私の知る限り、ベトナムにおいて、このような啓蒙書が英語で出版されたことはない。

 カンボジア経済は財閥グループによって牽引されている。この意味で上場予備軍は、すでに存在しており、またベトナムよりも自由なビジネス環境が起業家の輩出を助長している。おそらく日本の投資家には想像もできないであろうが、カンボジア株式市場はかなり健闘すると思われる。それは、ベトナム株式市場開設前の2000年の状況と同じである。

|

« カンボジア総選挙(2):現地続報 | トップページ | 順調な入居企業の増加:プノンペン経済特区(PPSEZ) »