« ベトナム・イェンバイ省の訪日団と面会 | トップページ | カンボジア情報:新川加奈子『カンボジア今』を読む(8・最終回):カンボジア経済の状況 »

2008年7月 7日 (月)

洞爺湖サミット開催:食糧自給率向上の手段は?

 洞爺湖サミットが始まった。食糧問題(途上国の飢餓、食料価格高騰、日本の場合は食糧自給率向上など)も重要な議題である。

 日本の食糧自給率を向上させるためにはどうすればよいか? 経営学や心理学において必修の教材である「マズローの5段階説」によれば、飢餓は人間の「生理的欲求」であり、その安定的な供給は「安全欲求」に含まれる。人間の基本的な欲求を満足させることは、政治・行政の本来的な使命である。

 WTO(世界貿易機構)の枠組みを認めるとすれば、食糧価格の安定のための補助金の支出は好ましくない。市場原理を最大限に発揮させることは、中国やベトナムを含めた世界の共通認識である。それでは、食糧を安定的に供給し、食糧自給率を高めるにはどうすればよいか。

 私見では、まず農業従事者の準公務員化である。農業従事者に安定的な給料を公務員に準じて保証する。もしくは現在の公務員を解雇して、農業従事者として再雇用する。農業従事は、すべての公務員の必須の任務とする。食糧価格の補償ではなく、農業従事者に直接に給与支給すると考えればよい。また次のようなアイデアもある。国防力の不足を補うための「傭兵」があるとすれば、「傭農」があってもよい。外国人の「傭農」が日本の農業に従事する。食糧確保も国防のための重要な要素という観点からである。

 食糧を市場原理に完全に任せれば、利益優先になり、売り惜しみや買いだめもあるだろう。また投機資金も介入するだろうし、さらに貧困層は食糧の購入ができない。このような状況を回避するために、どうすればよいか? 一般に指摘されているように、民間企業の本格参入による農業の大規模化が最善の解決策なのであろうか?  

 農業および食糧の確保は、人間の存続にとって不可欠の課題である。地球温暖化の問題も同様である。こういった問題を世界が、そして特に日本が真剣に考える契機になることを洞爺湖サミットに期待したい。 

|

« ベトナム・イェンバイ省の訪日団と面会 | トップページ | カンボジア情報:新川加奈子『カンボジア今』を読む(8・最終回):カンボジア経済の状況 »