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2008年7月26日 (土)

変貌のホーチミン市:ベトナム人は「打算」で動く

 ホーチミン市に来ている。関西空港では、昨日の関西経済同友会の講演にご出席を賜った山崎隆一郎大使とお目にかかった。偶然とは不思議である。

 ホーチミン市に着いて最初に驚いたことは、タンソンニャット空港から市内の途中で見かける日系ホテルであるオムニ・サイゴン・ホテルが、スイス資本によって売却され、別の名前(すぐに覚えられない)に変更になっていた。オムニは、私が初めてベトナムに来た1994年当時からの5shineホテルであり、これまでにも何度か宿泊したことがある。カジノやベーカリーショップがあった入り口の左側の建物は、BMWのショールームになってしまった。

 その後にサイゴンサウスを自動車で一回りして見学した。大型ショッピングセンター・韓国のロッテマートの建設は骨格ができあがった状態であった。サイゴンサウスでは投機的な住宅取得が行われたが、現在の価格は原価にまで下落したそうである。銀行ローンでの不動産取得であるとすれば、投げ売りの物件が出てくるのではないか。

 カンボジアの日本大使館からホーチミン総領事館に7月初めに転任された村田首席領事から、いくつかの辛口のベトナム評を伺った。「誇り高い」ということと「見栄をはる」こととは違う。儒教精神は打算に基づいている。たとえば高齢者を大事にするのは高齢者が財産をもっているから・・・。要するにベトナム人は「打算」で動く。

 一般に「打算」で動かない人間はいないから、ベトナム人の「打算」は程度の問題と言えるのかもしれない。日本人とベトナム人は似ているというが、それはまったく違う。ベトナム人にとって日本人は、お金をもっていて、技術力や知識もあり、言ったことは必ず実行し、正直でお人好しな世界で類例を見ない国民に見える。ということは、ベトナム人はその反対である。ベトナム人はベトナム人を信用していない。なるほど・・・。そういうことも言えるな・・・というほどに説得力があった。ベトナム人の側面を鋭く語る村田さんとは、またお話できればと思う。

 なおベトナム未訪問の日本人は信じる人が少ないのだが、ホーチミン市は大阪や東京よりも涼しい。日本の暑さは異常である。明日は、カンボジア・プノンペンに向かう。総選挙の投票日である。

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