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2008年7月22日 (火)

堺市でベトナムセミナーが開催

 猛暑の中、堺商工会議所でベトナムセミナーが開催された。大阪から地下鉄・御堂筋線の終点「なかもず」駅下車。徒歩5分ほどである。主催は、堺国際ビジネス推進協議会

 在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館のレー=ドック=リュウ総領事の来賓挨拶、同領事館ヴォ=タイン=ハー商務担当領事が「最近のベトナム経済動向」について講演された後に、私は「途上国から中進国へ向かうベトナム:課題と展望」というテーマで約1時間ほど講演した。

 5月末頃から「ベトナム経済危機」が流布されたが、この7月にミスユニバース世界大会がベトナムのニャチャンで無事に開催された。経済危機によって投資引き上げ、ドン暴落というような混乱の国でミスユニバース世界大会の開催は似つかわしくない。直接投資が継続して増加しており、輸出も企業業績も好調な国で何が経済危機なのか? 

 高率のインフレや株価・地価の暴落があるものの、それは「市場経済の試練」という程度の一時的な現象であり、それは経済危機ではない。このような趣旨のお話をさせていただいた。かつてベトナムでは、100%を超えるインフレを経験している。25%など驚くほどではない。もちろん国民の不満は大きいが、40歳から50歳台以上の世代が社会安定の役割を果たしているように思われる。「昔と比べれば、今は恵まれている」という意識が社会不安の増大を抑制している。

 ベトナム人の所得向上に伴って、国内市場ビジネス参入のチャンスがある。たとえば「焼きたてのパン屋さん」は、食生活の洋風化が進行中のベトナムでビジネス=チャンスがある。しかし今は時期尚早かもしれない。参入のタイミングが成功の秘訣である。早すぎても遅すぎてもいけない。このタイミングは、ベトナム人のパートナーに依存する。ベトナム国内市場は、やはりベトナム人でないと理解できない。信頼できる優秀なパートナーは、どのようなビジネスにも不可欠である。このようなことも僭越ながら指摘した。

 出席者は60名を超え、会場は満席であった。質問も多数あり、活発な経済交流セミナーとなった。年内に在大阪ベトナム総領事館は堺市内の自前のビルに移転する。場所は堺市役所の近くだそうである。安土桃山時代からベトナムとの交易を推進してきた堺は、この移転を機会に再び大きく飛躍するような予感がする。どんなビジネスでも先取性・先駆性がなければならない。かつてのような堺のビジネス活力の復活は、このDNAの覚醒が必要であろう。このセミナーが、それを刺激することになれば幸いである。

   

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