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2008年7月 2日 (水)

ベトナム株式「反転」か?:半値八掛け2割引

 株価下落の局面で、その「底値」はどのくらいか? ベトナム株式市場において、これが当面の問題であった。

 最近のベトナム株価指数は7日連続の上昇となり、400ポイントを超えた。これは「底値」を探っていた状況から脱して、反転の兆候のように思われる。年初から外国人投資家は「買い越し」が続いていたのだから、特に驚くこともないとも指摘できる。

 ここで想起されるのは、「半値八掛け2割引」という日本の「格言」である。格言と言うよりも、おそらく江戸時代の大阪から始まった市場変動の「経験法則」である。

 この「半値八掛け2割引」は、最高値の32%の水準を意味する。ベトナム株価指数の最高値は1170.7ポイント(2007年3月12日)であるから、その32%は374.6ポイントとなる。

flairflair:ホーチミン証券取引所の株価指数(VN-INDEX)は、上場全銘柄の時価総額加重平均指数であり、2000年7月28日の値を100として算出される。(http://www.bloomberg.com/apps/quote?T=jpquote.wm&ticker=VNINDEX:IND)。

 ベトナム株価指数の最安値は、これまで366.02ポイント(2008年6月20日)を付けているから、すでに上記の経験法則の底値水準を下回っている。これだけ下がれば、投資家心理として「もうそろそろ上がる」という世界共通の意識が生まれるのではないか。これが経験法則である。

 ただし日本の場合、バブル崩壊の時は、最高値の20%代の水準に下落した。こういう場合は、「山高ければ谷深し」と言うのであろう。経験が通用しないほどに日本のバブルは異常であったとみなされる。

 世界各国で経済環境は多様である。それぞれの経済社会に対応して株価も多様に変動する。他方、やや大げさに言えば、国を超えて人類は普遍的な属性をもっている。特に投資家の心理は世界共通である。

 これが正しいとすれば、半値八掛け2割引」はベトナムでも通用する経験法則である。何と言っても、何度も私が指摘しているように、ベトナム人と日本人の気質・国民性は似ているのだから・・・。 

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