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2008年6月18日 (水)

カンボジアの証券法について(7):ベトナム法との比較

第3章 証券の公募と発行

第12条 証券の発行と公募
 CSECが規定する法律や条件に適応して申請された公募について、CSECによって承認された人でなければ、新規証券の発行も公募もできない。その人は、この法律に応じて規定された申込手数料を支払わなくてはならない。

第13条 証券の発行と公募の申請に関する検討
 CSEC長官は、この法律の第12条の下で提出されたすべての申請を検討しなければならない。申請後3ヵ月以内に申請者に対して、その申請申し入れが、カンボジア王国の公共の利益になるとCSECによって見なされるかどうかを助言しなければならない。

shineコメントshine:第12条が規定する「CSECによって承認された人」とは、発行者である株式会社という意味であろう。おそらく最低資本金など上場の条件が別途に定められることになる。

 ベトナム証券法では、第10条から第12条が以下のように規定している。これらの条文を比較すれば、カンボジア証券法が、ベトナム証券法に比べて簡単であることが明確である。

第10条 証券の額面
1.べトナム社会主義共和国領内で公募される証券は、ベトナム通貨ドンで表記される。
2.初めて公募される株券、投信受益証券の額面は1万ドンとする。公募される債券の額面は10万ドン、および10万ドンの倍数とする。

第11条 証券公募の形式
1.証券公募の形式は、証券新規公募と、株式あるいは株式購入権の追加公募、およびその他の形式より成る。
2.政府は証券公募の形式について具体的に規定する。

第12条 証券公募の条件
1.株券公募の条件は、以下のものより成る:
 a)  企業が公募登録時点において、会計帳簿上の価値より算出して100億ドン以上の定款資本を有すること;
 b) 公募登録前年の経営活動が利益を上げ、同時に公募登録の年まで持ち越した累積赤字がないこと;
 c) 株主総会が採択した、株式発行の方策と公募より得られる資金の使用方策があること。

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