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2008年5月31日 (土)

第69回証券経済学会全国大会の報告について:早稲田大学

 土曜日の東京は雨。宿泊ホテル(飯田橋)で傘を買った。部屋の窓からは「東京ドーム」が見える。

 学会の会場である早稲田大学には今回で2回目の訪問。時計台のある大隈小講堂で受付があり、そのの場所を聞いたのだが、私は「大隈(おおすみ)」と言ってしまい、「ハア~?」という反応であった。当然だ。その直後に気がついたが、「大隈(おおくま)」に決まってるではないか。でも、「大隅」を「おおすみ」と読んでしまうところが、私が関西人であり、また同時に「KY」の始まりだと恥じ入った。

 私の報告について、明治大学・勝悦子教授からコメントを賜った。ベトナム株式市場の脆弱性、さらにベトナムの金融危機の懸念が指摘された。特に為替市場からの経済危機の懸念が表明された。私は、ベトナム株式市場の低迷にもかかわらず、またその脆弱性にもかかわらず、楽観論を主張した。ベトナムの実物経済が堅調であり、それが金融的な問題点をも克服すると考えているからである。

 私は最後に「私の楽観論勝先生の悲観論。これでバランスの取れたベトナム株式市場の状況を理解していただけたのではないか?」と述べた。

 勝先生は、私の熟知していない範囲のことまでもコメントされ、さすがに国際金融分野における最先端の研究者であると感服させられた。報告後に、私は勝先生に「私は半分以上はベトナム人ですから」と話した。

 1997年末に私は韓国を訪問したことがある。韓国におけるアジア通貨危機の影響を調査するためである。(注:当時の私は、韓国財閥の動向にも研究関心があった。) 日本の報道では「石油不足で冬を越せない韓国経済」と言われたが、ソウルのロッテ百貨店や新世界百貨店を見れば、人々は旺盛な購買力を見せていた。韓国経済の悲観論が日本で流布されていたが、実際の国民生活は日々営まれていることを実感した。その後の韓国経済の復興は歴史的事実である。

 このことを勝先生のコメントの返答にしたい。確かにベトナム経済の深刻な危機的状況があるかもしれない。しかしベトナムの人々は日々に生活し、懸命に働いている。ドン高と言われながらも、直接投資や輸出は好調である。紆余曲折はあるにせよ、ベトナム経済が発展しないはずがない。これが私の確信である。それは、長期的に株式市場が発展することは間違いないという意味である。

 勝先生のコメントからの自省点は、ベトナム株式市場での悲観論の論点を多々収集することが重要ということである。私は「ベトナムのような新興国では「大局」を見ることが重要だ」と強調して、上述のような「紆余曲折」は気にしないでよいという立場であった。しかし徹底して、ベトナム株式市場の悲観論を論破しなければ、ベトナム株式市場の成長性を広く認識していただけない。勝先生の悲観論に対する反論が、時間の制約もあり、十分にできなかった。この意味で「私の負け」だと自覚した

 「もっともっと勉強しなければ・・・」。学会参加の意義は、このような自省ができることである。コメントを賜った勝悦子先生、時間が大幅に超過してご迷惑をおかけした司会の代田先生(駒沢大学)を始め、ご出席の先生に感謝を申し上げたい。

 

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