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2008年5月11日 (日)

ファンド運用管理会社は経済成長を支援する

 ホーチミン市に到着し、気温は28度。それほど暑くない。青空が見えているが、地面がぬれていたから、雨が降ったのだ。それで気温が下がった。ともかく、この街の喧噪は相変わらずである。昨年12月15日からのバイク運転手のヘルメット着用義務化は定着しているようだ。しかし、これから暑くなると不快が増す。着用が維持できるのだろうか。

 到着後に知人・友人と夕食を一緒にして情報交換。場所は、恒例の子持ちCUA(日本名:エガニ)の店である。初めての人は安さと美味しさに驚き、私のような何回目かの人は、その反応を見て満足する。

 その前に本屋に立ち寄り、最近の雑誌を何冊か買った。以下では、その中から表題の記事を紹介する。Vietnam ECONOMIC NEWS, No.19, Vol. 18, May 6, 2008, p.23.

 国家証券委員会が認可した証券ファンド運用管理会社は、多数の申請があるのだが、現在は23社である。(注:この中に私が顧問をしているロータス証券投資ファンド運用管理会社も含まれている。)専門的な投資判断や投資行動は、証券金融市場の発展に貢献するという内容である。
 
 私見では、以前から指摘しているように、ベトナム人投資家は「衝動買い」と「狼狽売り」を特徴としている。じっくりと考えた長期投資ができないものか。さらに言えば、証券会社の自己売買にも、その傾向があると思われる。また、株式発行企業にも、株式市場を「錬金術」の場所のように考えて、株価操作をしてきたのではないか。

 これらが株価の乱高下を招き、企業の株式公開を妨げる。それは資金調達計画にも影響し、経済成長を阻害する。そして総体としてベトナム株式市場さらにベトナムに対する信頼を失わせている。

 投資専門家であるファンド運用会社では、その企業や株価の評価に自信と誇りをもっている。多数の企業を訪問し、さらに財務諸表を検討して投資先を決めたり、IPOでの入札価格を決めている。たとえば前述のロータス社のタイ社長=運用担当部長がそうである。
 
 こういった人々の優れた専門性や努力が、多数の投資家のマネーゲーム的な投資行動によって活用されないでいる。これは、国家的な損失とも指摘できる。的確な株価評価が通用しないような高株価となり、その後には評価以下の低株価となる。そうだからと言って、投資のプロである運用担当者が一般投資家に追随すれば、その存在価値がない。

 たとえばロータス社は、企業価値を適正に評価し、割安株を長期に所有するという基本的な投資戦略をもっている。

 これは正論であるし、時間が経過すれば、投資家に広く理解されることである。このように考えれば、おそらく今回の株価低迷を経て、次は投資信託ブームが到来する。投資ファンド運用管理会社の出番が来る。それが株価上昇の契機になるであろう。

 今後のベトナム株式市場では、黎明期の熱狂が冷めて、次は着実な成長期に入ると予想される。上記の記事は、その前兆と私は考えている。

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