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2008年5月24日 (土)

ロータス投資運用会社提供「ベトナム経済ニュース(19)」:最近の株価低迷は優良株取得の好機

 本日、日越経済交流センターが主催し、東京・渋谷のニュース証券株式会社が協賛する「ベトナム株式セミナー」が、大阪。天満橋のOMMビルで開催された。それに関連して、ベトナム株式の動向を紹介する。

 ハノイの現地法人・ロータス証券投資ファンド運用管理会社は、最近の株価動向について次のように報告している(2008年4月『月次報告』)。やや長くなるが、最近の株価低迷に関する考え方を紹介する。

 2008年4月にVN-Indexは、1.06%(516.85ポイントから522.36ポイント)上がりました。一方、HASTCは6.79%(181.43ポイントから169.11ポイント)落下しました。著しく落下する傾向はさらにOTC市場に観察されます。

 諸銘柄(上場およびOTC株)の株価が、帳簿価格および/もしくは当初の額面価格よりも低下しました。今後も上記のような銘柄がまた出現する可能性が高いと予測されています。

 これらの株価の額面割れは、その銘柄の価格が安価あるいは高価ということを意味しません。実際の株式価格は、その企業のキャッシュフローの出入りと現在の金利から大きな影響を受けているために、帳簿価額および額面価格と緊密な関係がありません。

 4月末時点で、近年また今年の第1四半期に良好な営業成績を発表した企業の銘柄について、株価上昇の傾向が見られました。ただし、その傾向は5月に入って大量の銘柄が落下すると同時に既になくなりました。

 中国の証券市場でもベトナムと同様の現象が出現しました。昨年の頂上から半分ほど落下した後に、一時的に回復しましたが、最近になって引き続き下落の傾向を示しました。

 インフレ抑制を目的にしたベトナム国家銀行の金融引き締め政策そして各商業銀行間の激しい金利競争によって、預金金利および貸し出し金利が高率で維持されました。このことは下記のように証券市場に影響を及ぼしました。

 (1)現在価値に適用される割引率、株価予測も常に調整しなければなりません。
 (2)証券市場に投資するよりも銀行に預金した方が魅力的になります。
 (3)企業は資金借り入れがより困難になるか、あるいは高金利で借り入れなくてはなりません。これは企業活動をより困難にします。

 一方、IPO(新規株式公開)に関して、ベトナム工商銀行は発行株式数の25%に相当する株式を国内外の投資家に売り出す計画を政府に提出する予定です。ただし、IPOの実施期間はまだ未定です。

 4月に外国投資家の買い込み価額が1.4億USDに達しました。計画によると、OTC株取引の集約化の試験は2008年の第2四半期に実施されるとこことです。ただし、それはあくまでも予定であり、もしOTC株の取引が改善されれば外国投資家は、よりOTC株に接近しやすくなり、それにより市場の落下傾向をある程度制限できるか、あるいは回復に繋がることも考えられます。また今後、外国投資家保有枠が拡大される噂も耳に入りました。

 弊社の主観的な見解としては、ベトナム株式市場の下落の主な原因は、その企業内部の問題というよりも、投資家の心理的な要素、さらに国内の組織・個人投資家数の発展が市場の発展速度に追い付かないためだと考えられます。さらに株価が下落することによって優良銘柄を取得できる可能性も増大すると確信しています。

 コメント(私見): 数日前に「今が買い時」と指摘したが、上記の見解はさらに踏み込んで、さらに株価が下落したほうが優良銘柄を買いやすくなるとまで述べている。また確かにOTC市場が整備されると、外国人投資家の投資を促進するであろう。

 ただし外国人投資家枠の拡大まで政府は決断するだろうか。日本でも「外資による乗っ取り」については抵抗が大きい。私は、インフレ抑制のための高金利政策ではなく、主要な消費財の物価凍結が望ましいと思うのだが、より検討が必要である。当面、株価上昇は外国人投資家の動向に依存しているとみなされる。

 日本の優良株を想起すればよいが、額面割れのベトナム優良株は絶対に買いだと思う。経験豊富な日本人投資家が、ベトナム人投資家と同じ投資行動をすることは無意味である。そうでないとすれば、投資家心理は日本でもベトナムでも世界共通ということであろう。

 なお本日の株式セミナーでOTC市場や未公開株の取得について、会場からご質問を頂戴した。上記のロータス社のレポートのように、OTC市場が整備されれば、外国投資家は確実の投資を拡大するであろう。

 株価反転は間違いないが、そのきっかけは何か。長期には、金利水準が低下した時、短期には外国人向けの制度改革が実施されると報道された時であろう。

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