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2008年4月 8日 (火)

悪材料が出尽くしたベトナム株価

 ベトナム株の低迷は、インフレ対策のための金融引き締めが最大の理由と考えられる。金利が11%となれば、株価下落が当然である。

 IPO段階からの高株価は企業価値を過大評価していると私は以前から指摘していたが、その調整局面という意味も今回の株価低迷はもっている。

 しばらくはインフレ抑制のために高金利が継続すると考えられるが、現在の土地価格の高騰が持続するとは思われない。投機目的の不動産投資の影響で、一般庶民の地価が上昇していることについて、ベトナム政府が放置しておかないとみなされるからである。土地価格の沈静化・下落が予想される。

 そうなれば、株式投資に資金が向かうであろう。またベトナム政府は、今回の株価下落の教訓を学び、国営企業の株式公開を慎重に勧めると考えられる。国営銀行・携帯電話・ベトナム航空など大規模な株式公開が控えているが、それは市況を見ながら、徐々に進められるであろう。

 さらに東京のニュース証券がベトナム株式の直接売買の仲介を始めたように、外国人の投資や投資ファンドがベトナム株式市場に向かう好機である。現在の株価はPER(株価収益率)から見ても10倍台であり、株価下落の今こそ買い相場である。私見では、経済成長率7~8%が予想されるベトナム経済に投資して、大きな損失は長期的に見てありえない。

 以上、ベトナム株式市場は上場銘柄数と投資金額が増え、その時価総額が拡大する「成長期」に入ったと思われる。真っ暗な闇の世界に太陽が昇り、まぶしいほどの輝きを見せる。1年間で2倍や3倍に株価が上昇する「黎明期」の時代をベトナムは卒業した。

 太陽が昇れば、雲の出ることもあるし、雨が降ることもある。しかし太陽はまずます輝きを増していることは間違いない。現在の雨が上がり、雲が晴れると、まぶしい太陽が天中に向けてかなり上昇しているであろう。このようにベトナム株式市場は「成長=拡大期」の段階に入ったのである。ベトナム株式市場について大きな懸念は不要であると私は考えている。

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