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2008年4月13日 (日)

日本とCLVの協力関係:福田総理の約束

 日本の外務省のホームページによれば、2007年11月20日にシンガポールで福田総理は、フンセン・カンボジア首相、ブアソーン・ラオス首相、ズン・ベトナム首相との間で首脳会談を行った。わずか1時間の短時間であり、日本の報道機関の関心は低かったが、日本とカンボジア・ラオス・ベトナムの将来の関係強化に向けた重要な内容を含んでいる。

 なお日本の外務省は十数年前からアセアン(東南アジア諸国連合)の後発四カ国をCLMVと呼んで、ODAによる特別の支援を強調している。Cはカンボジア、Lはラオス、Mはミャンマー、Vはベトナムである。

 私見では、この中でミャンマーは軍事政権下の民主化が一般に注目されているが、経済面でも為替レートが一元化されておらず、外国企業の操業は苦しい。この意味で、CLMVの中のMは、CLVの次の国と見なしてもよいかもしれない。その時期は、これらの問題改善の推移に依存している。

 さて、この首脳会談において福田総理は、次の6点について述べた。

 (1)日本は1990年代初頭から一貫してメコン地域開発を重視。その豊かな潜在力を更に開花させ、メコン地域がまさに「希望と発展の流域」となるよう共に努力したい。

 (2)CLV各国及びメコン地域全体に対するODAを今年度から3年間拡充していく。

 (3)メコン地域が一つの経済圏として発展していくため、東西回廊及び第二東西回廊の整備を重視。日本アセアン統合基金のうち2,000万ドルを活用して、両回廊が実際にビジネスに利用されるよう物流効率化のための支援を行う。現在、東西回廊実用化に向けた課題を調査する実走実験を実施中であり、具体的な支援にはその結果を反映させていく。

 (4)CLVの国境地帯である「開発の三角地帯」について、日本として今年度は25件25億円以上の協力案件を実施するほか、日本アセアン統合基金を通じた2,000万ドルの支援を準備しており、具体的支援案件のパッケージを日メコン外相会議で採択させたい。

 (5)日本とメコン地域との貿易投資の拡大に向けて、本年6月のカンボジア投資協定署名及び日ラオス投資協定交渉の前進を歓迎する。また、法的枠組みの整備に加えて、実態上の貿易投資環境の整備も重要であるとの認識のもと、日越共同イニシアティブの継続と12月の「日ラオス官民合同対話」の実施を歓迎する。

 (6)日本とCLVの相互理解を深めるため、今後の5年間で4,000人を超えるCLV各国の青少年を日本に招聘する。

 以上、ベトナムを含めたメコン川流域3カ国に今年は注目である。ただし、すでにベトナムは経済成長の段階から言えば、「離陸」したように思われるが、ラオス・カンボジアはこれからである。その理由は、かつてのベトナムがそうであったように、現地のビジネス情報が少ないことである。これから、この課題にも挑戦してみよう。

 

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