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2008年4月19日 (土)

ジャバグループ・株式会社ロートレ・アモン:門田さんのご講義

 流通科学大学における「実学」講義の一環である「21世紀の業界展望(A)」が本年度も始まった。本日は、神戸に本社を置くジャバ=グループの中の1社、株式会社ロートレ・アモン門田(もんでん)しのぶ氏をお招きした。

1  ジャバグループは神戸を本拠にして、神戸のエレガントな雰囲気にこだわったデザインを意識しながら、アパレル製品を日本や世界に発信している。写真は本社ビルであり、グループ企業11社が入居している。その中の(株)ロートレ・アモンは、資本金5,125万円、売上高154億4,000万円、従業員数は620人。婦人服・服飾雑貨の企画・卸・販売を事業内容としている。全国の百貨店・ファッションビルなどで160店舗を展開している。

 同社の門田氏は、SHOP運営部・採用教育リーダーとして大学4年生の採用活動と新入社員教育の両方を担当され、現在が最も多忙な時期である。ご来学に感謝を申し上げたい。

 繊維・アパレル産業は年間21兆円の市場規模を日本で持っており、それは家電や自動車の20兆円を上回っている。ただし零細企業が多数あり、「多数乱戦市場」が特徴となっている。Pict0013現在のロートレ・アモン社の基本戦略は、SPA(Speciality Store, Retailer of Private Label Apparel)ブランドの積極的な展開である。

 現在のビジネスは一般に、「プロダクト・アウト」から「マーケット・イン」の時代に移行している。つまりアパレル業界で言えば、「企業によって作られる流行」から「生活者が自ら作り出す流行」に変化している。 それに対応した業態が、SPAである。また個別ニーズに対応したブランド展開が必要であり、オーダーメードスーツのブランド展開が重視される。これは在庫負担を軽減し、顧客の固定化に寄与する。

 2000年以降、婦人服のマーケットは30歳代~40歳代に移行し、それは今後20年間は持続するとみなされる。2006年の人口分布は20歳代よりも30歳代が多くなっている。この世代の婦人服のキーワードは「本物・着心地・自分らしさ」である。

 以上、今後のファンション・アパレル業界の動向を門田さんは、優しい語り口で説明された。また日本の主要な女性誌のポジショニングの分析結果を紹介していただいた。縦軸に自分志向他人志向横軸にエレガントカジュアルを取れば、日本の女性雑誌が、いくつかに分類できる。最近の注目は「アラサー(Around Thirty):30歳周辺」であり、その中には『GISEL』・『GLITTER』・『GLAMOROUS』・『Ane Can』・『BLENDA』・『ViVi』・『SCawaii!』が含まれる。これはエレガント志向の強い「OL系」および「お姉系」と重複している。 こういった情報について普段は寡聞であって、私にとって非常に勉強になった。

 最後に門田さんは、採用リーダーとして「求める人物像」および「就職活動のポイント」について話していただいた。・明るく常に前向きな人、・広い視野を持つ人、・目標を設定しチャレンジする人。こういった人材が欲しいと指摘され、さらに「日頃から大人と人と会話することが就活のポイント」と話された。コミュニケーション能力は、あらゆるビジネスの基本である。

 貴重なご講義を賜った門田さんに、改めて感謝を申し上げたいと思う。ますますのご活躍をお祈りいたします。

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