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2008年4月 4日 (金)

今こそベトナム企業はライバルに差をつけろ!:エクイティ=ファイナンスの勧め

 ベトナムのインフレーションは、今年の予想経済成長率を8~9%から7~8%に下落させるほどである。金融引き締めによって経済活動の停滞が予想されるからだ。

 こういう時期に新規の設備投資をすれば、同業他社に対して大きな競争優位性をもつことができる。資金力のある企業は、そうでない企業に対して格差をつける好機である。この資金力の源泉は、必ずしも自己資金である必要はない。株式市場を通したエクイティ=ファイナンス(新株発行による資金調達)の手段がある。

 特に投資ファンドを「戦略パートナー」として資金調達することをベトナム企業に勧めたい。投資先の経営に対して投資ファンドは基本的に「無色」(サイレント=パートナー)であり、その株式公開(IPO)および上場にのみ関心がある。その売却益が目的だ。したがって、これまで通りに自分のスタイルで経営すればよい。自分の会社を乗っ取られる心配はない。

 この「心配がない」という根拠が、私が関与しているロータス証券投資ファンド運用管理会社の場合、日本からの出資会社ということに対するベトナム人の信頼感である。ベトナムと日本の長い友好と交流の歴史を背景にして、日本と日本人に対するベトナム人の信頼は大きい。もちろん、この信頼感の醸成は、これまでの多数の日本人の努力と献身に起因している。

 ロータス社の投資ファンドは、欧米系に代表される「ハゲタカ」投資ファンドと性格が異なる。同社には投資諮問委員会が組織されているから、その日本人の委員からの生産性向上や経営改革について、ベトナム企業の求めに応じて助言を受けることができる。また日本を含めた海外の取引先を紹介してもらうこともできる。このように、これまでの日本とベトナムの友好と支援の延長上に、この投資ファンドが運用される。

 ロータス社は今、このような営業方針で有望なベトナム企業(INVESTEE)を個別訪問している。そしてこれが、ロータス証券投資ファンド運用管理会社の存在価値である。上場株のテクニカルな売買ではなく、現在の企業価値と将来の成長性を適正に評価して長期的に投資する。つまり「戦略的パートナー」としてベトナム企業の発展に貢献する。その結果、成長した企業の株式の適時売却によって日本の投資家は利益を獲得できる。

 株式市場が低迷しているからと言って、投資運用会社の仕事が減少するわけではない。これが証券会社と異なった運用会社の責任と役割である。 

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