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2008年4月21日 (月)

カンボジア金融制度:発展のロードマップ(上)

 ADB(Asian Development Bank:アジア開発銀行)は、カンボジア金融制度が発展するためのロードマップを作成した(Byoung-Jo Chun, Xuechun Zhang, Ashok Sharma, Arun Hsu, FINANCIAL SECTOR BLUEPRINT FOR 2001-2010, Asian Development Bank December 2001)。

 以下では、同書の概要を紹介し、さらに金融市場・証券市場に関する見解を抜粋する。なお同書の目次は次の通りである(xiii p+79 p)。

はじめに
・前書き
・要約
・序文
・金融部門の重要問題

 
○概観、○銀行部門、○地方金融、○保険部門、○年金制度、○ノンバンク金融機関、○決済制度、○銀行間/貨幣市場、○資本市場、○法的インフラストラクチュアー、○会計・監査制度、○人的資源
金融部門の2010年ビジョン:「離陸の準備」
 
○ガバナンス改革における経済発展の展望
 ○金融部門の2010年ビジョン

金融部門の青写真
 
○序文、○銀行部門、○地方金融、○保険部門と年金制度、○ノンバンク金融機関、○銀行間/貨幣市場、○資本市場、○金融市場インフラストラクチュアー
結論
・付録

 余談であるが、上記の目次が「はじめに(FOREWORD)」・「前書き(PREFACE)」・「序文(INTRODUTION)」と続くのは、こういった外国支援に基づく政策策定につきものである。いろいろな立場と謝辞を表明して、すべてが丸く収まる。

 カンボジアは1989年に私有財産権を保障し、価格統制を廃止した。この年から、後戻りのできない経済改革にカンボジアは踏み出した。国有企業は民営化され、インセンティブが国内・外国の民間投資に提供されるようになった。このことによって1991年パリ和平協定に調印するための舞台が設定された。1993年総選挙後に、カンボジア王国政府が政策を担当することになった。

 カンボジア銀行制度は、単一銀行制度から二層銀行制度に移行した。すなわち中央銀行の機能と商業銀行の活動を分離した。1996年1月に新しい中央銀行法が公布され、カンボジア国立銀行の新しい役割が再定義された。1999年11月には銀行・金融機関法が施行された。さらに2000年6月保険法が通過した。(注:以上は同上書、p.iiiを参照した。)

 以下、続く。次回は、証券市場の開設の計画について紹介する。

 

 

 

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