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2008年3月27日 (木)

ロータス投資運用会社提供「ベトナム経済ニュース(18)」:株式投資ファンドの現状

 ホーチミン市からハノイに午前に移動して、午後は学生4名を伴ってロータス証券投資ファンド運用会社を訪問した。同社のタイ社長からベトナム株式市場の近況についうて説明を受けた。タイ社長はファンドマネージャーでもあり、自らの投資哲学を英語で明確に語った。

 いつもながら一貫したブレない投資方針に感心させられるし、それだからこそ安心できる。ファンドマネージャーが信念をもっていなと、株価変動に一喜一憂する一般投資家と同じことになってしまう。こういった話は日本では、おそらく聞くことができない。学生にとって大いに刺激になったと思う。

 昨年3月に1100ポイントに達したベトナム株価指数が、ちょうど1年で半減した。これは、だれも予想できなかったのではないか。インフレ対策のための高金利が主な理由である。12%もの高金利では、どんな株式市場でも株価は下落する。こういった経済情勢の変化は、なかなか事前予想が難しい。

 このような状況下で、ロータス社は、20数社ある投資運用会社の中で運用成績トップ5に入ると考えられる。それぞれの会社が運用成績を公表しているわけではないが、IPO入札の状況を考えれば、他社の資産構成が想像できるからである。

 おそらく、ドラゴンキャピタルインドチャイナキャピタルといった大手投資運用会社の純資産価値は、大幅に下落しているはずである。新規公開(IPO)株式を大量に買い込んだ機関投資家は軒並み資産を減少させている。「ベトナムIPO株式の入札価格は高い」ということが、これまでの教訓である。しかし大量資金を現金で保有する大手投資運用会社は、それでも買わざるをえない。大量株式を一気に買う好機であることは間違いないからである。

 さらに言えば、投資運用会社の成績を上下させる決め手は、ファンドマネージャーの株価評価の能力である。ロータス社は、これまでに何度かのIPO入札に失敗しているが、その理由は簡単である。ロータス社が企業評価した株価よりも、最低入札価格が割高だったからである。その後の状況を見れば、明らかにロータス社の評価株価が的確であったことが証明されている。

 その後に学生を伴って、ある投資対象の候補会社を訪問した。会社社長にインタビューし、その内部の監査報告書をもらって財務分析する。タイ社長は、このような企業訪問を繰り返している。その現場に初めて私は接したが、ここでも私は安心した。的確な質問と的確なノート取り。すべてのベトナム語を理解できるわけではないが、私自身のインタビュー経験から言っても、タイ社長の質問力は高い。

 外国ビジネスの成功は、現地のパートナーが重要である。これには「当たり外れ」という要因もある。パートナーの選択は自分の思い通りにならないし、その判断が誤っていることもある。それは偶然や状況に依存する。この意味で、私のパートナーであるタイ社長は、間違いなく「当たり」である。

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