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2008年2月19日 (火)

ハノイ雑感:市内を走る(1)

 ハノイの新都心(チュンホア、ナンチン)はハノイ訪問で欠かせない。この地区を見るのと見ないのとでは、ハノイのみならずベトナムの印象が異なる。

Dsc00318  私見では、「90年代の上海・浦東新区」や「80年代のソウル・汝矣島(ヨイド)」を彷彿させる。経済成長を数字で見る場合が一般に多いが、それを体感できる場合は幸運である。年齢の若い間に海外体験をしておくと、それが将来の仕事に活用されることがある。私は、数字ではなく、その空気や光景でベトナムの経済成長を実感することができた。

 現在の外国人のベトナム国内の株式売買に伴う税金と言えば、株式売却時に課せられる0.1%だけである。これを2009年から一般の所得税と同じように売買益の28%にしようという話がある。これを心配する投資家が日本にもいる。しかし何も決まっていない。これは、これまでのベトナム政府の政策導入の手法を踏襲している。まずアドバルーンを揚げて、その反応を確かめてから実施に移す。

 これまでに何度もベトナム政府は、このようにしてきた。たとえばオートバイのヘルメット着用が昨年12月から始まった。宿泊ホテル近くの馴染みの「バイク=タクシー(セ=オム)」でも、お客用にヘルメットを用意している。私も試してみたが、普通の人ならともかく、私の頭には絶望的に入らないが、法令は順守したことになる。

 ハノイ市内でもヘルメット無着用で公安に止められて、罰金を払う現場を何回か見た。この規制の施行は、数年前にも提案されたが、その時は「暑い」という国民の反発で見送りになった。またヘルメットが「高い」という理由もあった。交通事故の悪化と国民所得の向上によって、この施策が今年に導入された。これはベトナム政府の政策施行の「手口」である。民意を吸収しながら政策を実施する。だからベトナムの政権は安定している。 

 

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