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2008年2月20日 (水)

ハノイ雑感:市内を走る(2)

 ハノイ在住15年以上になる小松みゆきさんのお母様ヒロさんが、もうすぐ88歳になる。その誕生会をしようという時、入院されることになった。外科的な傷病だから「不幸中の幸い」と小松さんに電話で話したが、ご高齢だけに心配である。

 小松さんとヒロさんのハノイ生活は、すでに昨年に「NHK福祉ネットワーク(教育放送TV)」で放映されたが、以下の予定にアンコール上映される。日本では室内の段差の解消や手すりの設置など高齢者向けの自宅改築の支援制度があるが、ベトナムでは同様の施策は無理である。高齢者に対する儒教的な優しい気持ちはあるが、それに伴う予算がない。再度テレビを見ながら、ご回復をお祈りしたいと思う。

・ 「ヒロさんと認知症とベトナムの空
・ 放映日時:3月4日(火曜)午後8時~8時半
・ 再放送 3月11日(火曜)午後1時20分~1時50分

 先日のブログで『週刊ダイヤモンド』2008年2月16日号(p.22)の記事を批判した。これについて頂戴したご意見に伴って若干の語句を修正したが、私の主張の趣旨は変更していない。、「ベトナムで”違法”ストが多発:為す術なしの日系メーカー」という表記は、あまりにも扇動的である。

 ホーチミン市に進出する日系企業で構成される日本商工会は、ベトナムの労働問題を担当する労働傷病兵社会省と合同で対策委員会を立ち上げたそうである。またハノイには飛び火していないが、ホーチミン市と同様に対応策が検討されるそうである。

 このストライキの基本的な原因は、現地在住のITソルーションの後藤さんによれば、「ベトナム企業の最低賃金が上昇したのだから、それに応じて外国系企業の最低賃金も上昇させろ」という言い分だそうである。現在のベトナムでは、ベトナム企業と外国企業では最低賃金が異なっている。内外格差の是正がWTO加盟の条件であるから、政府は最低賃金を同一にしようとして、より低いベトナム企業の最低賃金を上昇させたのである。

 普通なら、外国企業の労働者は不利益を被っていないから、文句を言うのは筋違いである。ホーチミン市訪問時にも、この違法スト問題についてさらに調査してみようと思う。

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