« 「ベトナム・スタディツアー」に参加しませんか? | トップページ | ベトナムの大金持ち:どの程度の富裕層がいるか? »

2008年2月 4日 (月)

ベトナム株式市場:投資家は依然として強気!

 ベトナム株式市場が一進一退を続けているが、その将来はどうであろうか。いくつかの意見を紹介しよう。私は、最低でも2年程度の期間で見て、株価について心配ないと考えている。なぜならベトナムの企業業績は好調で、経済成長も継続しているからである。

 ただし今後の課題も多い。私見では、国家証券委員会・証券取引所・証券会社が協力して、国民に対する証券市場の啓蒙運動をするべきであると考えている。ちょうど、戦後日本の「証券民主化」運動と同じである。

 株式売買が「マネーゲーム」ではなく、それが健全な経済発展に寄与するという認識の普及が必要である。また、株式市場の発展が、社会主義に向けた経済発展にとっても有益であることを理論的にベトナム共産党は研究・公表する必要がある。その原則が明示されれば、市場に対して発動されるであろう政府規制の程度やタイミングが予想できる。市場の動向に右往左往するのではなく、基本的な枠組みをベトナム政権を指導するベトナム共産党が明示するべきなのである。このことは、ベトナム株式市場における政府規制のリスクを軽減することになると私は思う。

 さらに私は、以下の各氏の提案にそれぞれ賛成である。それは時間がかかる問題であるかもしれないが、先進国の仲間入りを目標とするベトナム経済発展にとっては、回避できない超えるべきハードルである。

 Vietnam Investment Review, No. 850, Jan. 28-Feb. 3, p.15 によれば、外国人投資家は、最近の継続する株価下落にもかかわらず、中長期の展望は堅調であるとしてベトナム証券市場に関して依然として楽天的であると指摘している。

 ホーチミン証券取引所のベトナム指数は、2ヶ月前の1,000ポイント超から1月24日には764ポイントに下落した。

 国際コンサルティング監査会社Grant Thornton取締役・パートナーである Ian Pascoe氏は次のように述べた。「ベトナム市場は外国市場と違わない。その経済は急速に発展しているし、短期よりも中長期の展望を見れば、ベトナム市場はうまくやっていく」。

 Standard Chartered Bank地域取締役であるAshok Aud氏は、ベトナム証券市場の状況は正常であり、管理の範囲内と述べた。彼は、政府が証券市場に直接干渉するよりも、資本を証券市場に自由に流入させる経路を創造するべきであると指摘した。ベトナム政府は、より透明性があり適切な法的枠組みを創設するより重要な役割を果たさなければならないとSud氏は述べた。

 Pascoe氏は、証券市場の規模は相対的に小さいままであり、「ベトナム規模の国であるなら、さらに数百社の上場企業があってもよい」と指摘した。彼は述べる。ベトコムバンクのような比較的大規模な企業が上場されるべきである。「その時、ベトナム株式市場を人々はより以上に信頼するであろう」と。

 国家証券委員会の訓練研究部長であるPham Quang Huy氏は、株式の需給バランスが監視されるべきだと言う。「需要側を改善する必要がある。そうでなければ、上場会社数の増加を所与とすれば、ベトナム指数は暴落を続けるであろう」。

 Pascoe氏によれば、ベトナム市場の流動性の増加は、より多くの外国企業をベトナム市場に接続させることに役立つであろう。「ベトナム市場の流動性は、シンガポールよりも遥かに劣っている」。さらにベトナム証券市場の隠されたリスクは透明性の欠如であり、報告書の質を保証して企業統治を改善するために厳格な要件が求められる。

|

« 「ベトナム・スタディツアー」に参加しませんか? | トップページ | ベトナムの大金持ち:どの程度の富裕層がいるか? »