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2008年2月17日 (日)

ベトナム・ロシア・FX・タイ株式投資セミナー:ニュース証券が主催

 2月17日に成田空港からハノイに向かう。前日の16日は渋谷のFORUM8で表題のセミナーが開催された。新興市場に対する日本の投資家の関心の高さを実感することができた。

 昨年末の『日本経済新聞』が、東京・渋谷ニュース証券(New-S証券)株式会社がベトナム個別株式の取引を開始すると報道した。そこで同社の西川社長を訪問した。それがご縁でセミナー講師を引き受けることになった。同社については次を参照。https://www.news-sec.co.jp/index.html

 すでに同社はロシア株の取り扱いを始めており、1月末からベトナム株、そしてタイ株と次々に新興国の株式の直接取引を始められている。さらに中東諸国にも西川社長は近日中に訪問されるそうである。このセミナーの副題が「世界の株式を囲いこむ」。なるほどと思わせる同社の戦略である。

 会場にはNHKのBS放送が取材に来ていた。取材記者と少し話をしたが、日本の投資家のグローバル化について本格的な取材をしているという印象であった。「ビジネス最前線」という番組で近日中に放映されるそうである。

 NHKの取材もそうだが、来客の多さに驚かされた。午前と午後で合計の出席者は500名は超えていたのではないか。またアンケートに答えると、最後の抽選会でベトナム旅行に招待という企画もユニークだった。

 日本株式の低迷によって、多くの日本人投資家の目が世界に向かっている。金融証券市場のグローバル化といった抽象的な概念ではなく、日本人投資家それぞれがグローバル化している。その潮流を実感することができた。

 このような新しい動向は、アジア市場を重視する大阪から生まれてほしいと個人的には思っているが、それを先導する元気のある証券会社が大阪にはないように思われる。新興市場の開拓には、ニュース証券のような新しい証券会社の意欲や情熱が必要とされるのかもしれない。

 現在、オイルマネーやヘッジファンドが世界を席巻するような印象も受けるが、近い将来に、ジャパンマネーが世界を動かす日が来るかもしれない。そのためには私見では、「もの作り」と「金融立国」を同時に追求する国家戦略が必要である。この両者は二者択一の選択肢ではない。これらが併存・両立できる可能性をもった国は、世界の中で日本しかないのではないか。もの作りを志向する人は、もっと金融取引に関心を持つべきであるし、逆に金融取引にしか関心を持たない人は、もの作りの重要性を理解するべきである。それができる国は世界の中で日本だと思う。

 さらに私は、このような国家戦略が適用される初めての舞台となる国がベトナムになることを願っている。以上、多数の投資家の方々を思いながら、ベトナムに向かう機中で考えたことである。

 

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