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2008年1月23日 (水)

ロータス投資運用会社のベトナム投資戦略

 ロータス証券投資ファンド運用管理会社の投資戦略は次のようである。いわば、一般の会社で言えば、社是のようなものである。

 1.熟知した株式だけを所有し、所有した株式を熟知しています。

 2.長期投資の成功という目標に向けて、長期投資において有利だと判断される価格で投資します。

 3.同時に多数の企業を調査研究し、その中から少数企業にだけ投資します。

 4.投資先企業の発展過程に応じて適時に支援します。支援とは経営・財務に関して投資先企業の経営幹部と相談したり、日本人の投資諮問委員会が助言や取引先紹介したりすることを意味します。

 5.契約書に明記され締結された投資過程を厳守します。

 6.投資先企業に対して引き続き監察し、売却・保持或いは追加購入かを判断します。予測の年間平均利益率が他の投資機会よりも低い場合は売却します。予測の年間平均利益率が、投資済み企業及び未投資企業を含む投資機会よりも高い場合は引き続き保持或いは追加購入します。

 7.短期的な株価変動の予測に基づいた利益を追求しません。

 8.売却・保持或いは追加購入を判断する場合、購入時点の株価を基準にしません。購入株価は過去の価格であり、現在及び将来の決定に関して重要な要素と見なしません。

 私が感心したのは、「7.短期的な株価変動の予測に基づいた利益を追求しません。」と言明していることである。ファンドマネージャーと言えば、動物的な勘の持ち主であり、短期的な株式売買を繰り返して利益を積み重ねるように思うのだが、これはそうではない。

 ベトナム人の個人投資家によって、ベトナムの株価は乱高下する。彼らは3ヶ月単位の投資家であり、株式がダメなら、不動産や金の投資に移行する。このような短期志向の投資家と同じに動いていたら、利益は出ない。個人投資家が売った時に買う。これが機関投資家の役割だし、それによって利益が出る。

 また「8.売却・保持或いは追加購入を判断する場合、購入時点の株価を基準にしません。購入株価は過去の価格であり、現在及び将来の決定に関して重要な要素と見なしません。」という指摘もスゴイ。普通は、購入価格と時価を比較して利益を考えてしまうのだが、そうすれば、売却のタイミングを逃してしまう。過去に固執せずに、現状を客観的に冷静に分析する。これは、なかなか素人では難しい。

 以上、要するにロータス証券投資ファンド運用管理会社は、割安な優良株式を長期投資で運用するという戦略である。これは、新興市場においては最良の戦略ではないかと思われる。

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