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2007年11月16日 (金)

オリンパスはベトナム南部に進出:その理由を推理する

 先週の木曜日の『日本経済新聞』(2007年11月8日)第1面では、オリンパスがベトナムに進出すると報道された。しかし、ベトナムのどこに進出するかは書かれていなかった。そこで私は、おそらく北部であろうと指摘した(本ブログ、11月10日)。

 しかし11月16日『日本経済新聞』によれば、次のように報道されている。「ベトナム新工場を発表◆オリンパス 15日ベトナム南部のドンナン省ロンタン工業団地にデジタルカメラ部品の新工場を建設すると正式発表した。投資額は約50億円。内視鏡処理具も一部生産する。当初予定していた中国のデジカメ2工場を1カ所に集約する計画は見送る。新工場の稼働時期は来年10月」。

 これは私の予想が外れた。なぜ進出先が北部ではなく南部なのか。その真相は何か。そこで以下のような推理ができる。

 1.ハノイと中国の工場を結ぶ陸上輸送ルートが確保できなかったのではないか。このルートは、住友商事系のドラゴンロジスティックが定期便を走らせている。それはキャノンの部品と完成品の輸送のためである。オリンパスは、それができなかったのではないか。デジカメ市場では、キャノンとオリンパスが競合している。ただしキャノンベトナムは、プリンター製造であるから、直接にベトナムでは競合しない。キャノンがオリンパスの進出に何らかの影響を与えたとは通常は考えられない。

 2.そうであるからこそ、中国工場の集約ができなかったとも想像される。

 3.南部のドンナイ省(新聞記事のドンナンは誤り?)は多数の日系企業があり、そこからの現地での部品調達の可能性が北部よりも存在している。

 4.工業団地の単純なコスト比較によって、北部より南部が選択されたということもありうる。そのほかに労働力の調達や賃金水準なども考慮されたにちがいない。

 さて、真相はどうか。聞き取り調査が今後の課題である。

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