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2007年11月 3日 (土)

恐るべし百貨店の特設会場:購買力は旺盛だ!

 勤務先の流通科学大学では公募推薦入試・前期試験が開催された。試験監督の仕事は、何もしないで沈黙を維持しなければならない。かなり疲れる仕事だ。やはり大学教授は読んで書いて話すのが本業だ。

 その後、阪急百貨店のビジネススーツの「特売」に行った。「よりどり2着で29,000円」が売りだ。いつものスーツは近くのダイエーだから、たまには百貨店もいいのでは?という動機だ。しかし百貨店売り場の「特売」スーツは、ダイエーと比較して割高に思えた。生地の品質に格段の差異を感じない。そうなると隣接して販売されている「2着で58,000円」に目が向く。これは生地からのオーダーであり、価格にズボンは含まれない。ズボンは35%アップとなるそうだ。こういう表示はしていないので不親切だ。仕上がりが11月末になるというのも遅い。

 そこで既製服はないかと見れば、スーツ2着で6万円を超えるコーナーがある。うまく誘導されたという感じだ。「特売」の2万円台から6万円台に売値が高くなっている。これが計算されているとすれば、消費者心理を読んでいる。スゴイ。

 メーカーから派遣された中年の女性店員が自分の担当のスーツを積極的に売ろうとする。私のサイズはB5なのだが、隣りの売り場のスーツにはBB5という表示もあって混乱する。質問したいのだが、お客が多くて、ゆっくり買い物する雰囲気ではない。それほど週末の百貨店の催場は混雑するのだ。こういう経験は久しぶりだ。結局、イタリア製と英国製の生地という2着を購入した。しなやかな生地は、値段相応に着心地がよい。

 それからのズボンのスソ合わせが大変だ。待ち時間は20分。ようやくフィッティング=コーナーに案内されてみると、まるでサウナかプールの着替えを思わせるようにカーテンルームが長く並んでいる。メーカー派遣の若い女性店員がスピーディーに採寸などを処理することには関心した。プロなのだ。

 その後の代金支払いも行列だ。どちらかと言えば、奥様同伴の購入が多いように感じた。スーツを買うのは夫婦一緒が多い傾向があるのかもしれない。私もダイエーではそうだ。いつもサイフを握っている妻に夫が「ねえ買ってもいいかな?」と甘える心理があるのかもしれない。これは仮説である。そうであるなら、その前後の夫婦の心理を読んだ関連ビジネスがあるように思われた。

 この店員の対応もテキパキとしていて、言葉遣いも丁寧だ。百貨店としての高い接客水準を崩さずに、多数の顧客に対応する。なかなか人材教育ができている。激戦の百貨店業界において人材教育は最重要の課題であると想像される。

 久しぶりの百貨店の買い物であった。いろいろ勉強になった。「実学」を追究する大学教授は、読み書き話すだけでなく、現場で行動もしないとダメだと改めて思った。 

 

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