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2007年11月18日 (日)

論文の型式:最近の大学での仕事

 ゼミ学生の懸賞論文や卒業論文、さらに大学院生の修士論文などを指導するのに多忙な時期となった。その場合の最も重要な注意点は、論文の型式を整備することだ。これは内容以前の問題であり、その形式が認められないと論文とは認められない。

 いわば論文の作法もしくは様式が最優先に重要なのだ。内容の優劣は様々であるが、それよりも論文の型式を身につける。これだけでも大学に入学した価値がある。

 このような説明をして、学生に論文作成の作法を教える。しかしながら、本当により重要なことは、型式よりも内容であることは当然である。新しいアイデアや発想は、最優先に評価されなければならない。たとえばベンチャービジネスの提案といった論文(報告書または提案書と言うべきかもしれない)は、型式よりも内容が重視される代表例である。

 もっと卑近な例で言えば、文字がきれいに書けているからと言って、その内容が優秀とは限らないし、その反対に、内容が優秀でも文字が稚拙な場合もある。別の例で言えば、英語が上手だからと言って、その話す内容が傾聴に値するかどうかは別の問題である。他方、下手な英語でも気持ちが伝わったり、魅力的な発想であったりすることがある。

 要するに、論文については型式と内容の双方が洗練されていることが最善であることは間違いない。それが、この年齢になっても難しい。内容はもちろんのこと、その型式を整えるためには時間と手間が必要である。現状は、それが困難になっている。いろいろ悩みながらも、できる限りの仕事を続けている。最後は、反省と愚痴になってしまった。

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