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2007年10月20日 (土)

ベトナムが国連・非常任理事国に選出される

ベトナムは、第62回国連総会で安全保障理事会の非常任理事国に選出された(10月16日)。任期は、来年1月から2年間。今年1月のWTO(世界貿易機関)加盟に加えて、ベトナムの国際的な地位は格段に上昇した。

この選出についてズン首相は「この重責を担っていくため、国連憲章の目的と原則、国際法を徹底して履行する。-----世界の紛争の防止・平和解決・緊張緩和のために各国とともに努力していく」と表明している。

さらにベトナム有力紙は「ベトナム国民が全地球的問題に責任を高める好機である。長年の戦争を経験した国として、ベトナムは戦争と不安定が生み出す痛みと損失をはっきり理解している」と論評している。

日本は平和憲法を堅持する国として国際貢献を模索してきたが、ベトナムも「長年の戦争を経験した国」として国際社会での役割を果たすことになった。

政治的・経済的に連携を深める両国にとって、国連を舞台にした新たな関係の構築が本来は望まれる。戦争の惨禍を深刻に体験した日本とベトナムは、国際平和に対する強い発言力を共通してもっているはずである。こういった日本とベトナムの積極的な役割を私は期待したい。

さらにベトナムの経済改革の後退が許されず、より政治的な安定が保証される国際環境が整備されたとみなされる。いよいよベトナムの時代の到来である。

1994年8月、ダイエー社長・流通科学大学理事長であった中内功がベトナムを訪問して10年以上の歳月が経過した。当時の中内功はベトナムを「夜明け前の国」と表現した。日本については「午後3時の国」とも言った。その中内功が存命であれば、現在のベトナムを、そして日本を何と評価するであろうか?

私見では、ベトナムは「午前10時」にはなっている。これから日の当たる時間がしばらく続くことは間違いない。ベトナムの時代が到来。感慨深い。

なお付言すれば、北朝鮮のベトナムに対する接近は、ベトナムが非常任理事国になったことと無関係ではないと思われる。国連の安全保障理事会にベトナムを通して北朝鮮は一定の影響を行使したいと考えて当然である。今後、ベトナムの全方位外交・自主外交の真価が問われる局面が、好むと好まざるにかかわらず、来る場合があるかもしれない。

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