« 愛読書を再紹介:とみ新蔵『柳生連也武芸帖』リイド社 | トップページ | インドシナ3カ国の動向:昨日の続き »

2007年10月 8日 (月)

もはや日本経済は衰退か?

 以下は、一人当たりの国民所得である。左は名目、右は購買力平価に基づいている。購買力平価に基づく国民所得は、いわゆる「為替投機」などの影響を受けないので、その国の所得水準をより実態に即して表現するとみなされる。

 以下の表を見れば、日本は上位10カ国にも含まれていない。購買力平価で見れば、アジア諸国(地域)の中で香港(中国)よりも下位に位置している。私の不勉強が理由だが、この順位は私にとってショックだった。日本は当然、上位10カ国の中に含まれていると思っていたからである。

1人当たり国民所得:為替レート(左)と購買力平価(右)
 

順位

国名

USドル

順位

国名

国際ドル

1

ルクセンブルグ

76,040

1

ルクセンブルグ

59,560

2

バーミューダ

             a

2

バーミューダ

      a

3

ノルウェー

66,530

3

リヒテンシュタイン

      a

4

リヒテンシュタイン

      a

4

合州国

44,260

5

チャネル諸島

      a

5

ノルウェー

43,820

6

スイス

57,230

6

チャネル諸島

      a

7

デンマーク

51,700

7

スイス

40,930

8

アイスランド

50,530

8

香港(中国)

38,200

9

アイルランド

45,580

9

オランダ

37,580

10

合州国

44,970

10

アイスランド

36,560

---

------

---

---

------

---

19

日本

38,410

24

日本

33,150

49

韓国

17,690

45

韓国

23,800

111

タイ国

2,990

87

タイ国

9,140

129

中国

2,010

102

中国

7,740

161

インド

820

146

インド

3,800

169

ベトナム

690

150

ベトナム

3,300

178

ラオス

500

152

カンボジア

2,929

180

カンボジア

480

172

ラオス

2,050

世界平均

7,439

世界平均

10,218

(注)a 2006年のデータは利用不可。順位は推定。

(出所)World Development Indicators database, World Bank, 14 September 2007, pp.1-4.

 購買力平価で日本の順位が下がる理由は、日本の物価高を反映している。日本とベトナムを比較すれば、通常の為替レートで約50倍の所得格差であるが、購買力平価では約10倍。実際の感覚に合致している。

 世界そしてアジアにおける日本の「経済大国」としての地位は、次第に下落している。もちろん、この数値は1人当たりであるから、経済規模それ自体を示していないが、この数値が国民生活の実態を示すとも言える。従来と今後の日本経済を本気で考えなければならない順位であると思う。

|

« 愛読書を再紹介:とみ新蔵『柳生連也武芸帖』リイド社 | トップページ | インドシナ3カ国の動向:昨日の続き »