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2007年9月20日 (木)

大阪府中小企業家同友会「オンリーワン研究会」の皆さん

 表題の「オンリーワン研究会」の経営者の皆さん7名が、大阪・梅田の日越経済交流センターにお越し下さり、大阪で開催されるベトナム講演会の打ち合わせをした。10月23日(火)午後6時30分からの予定である。

 打ち合わせであるにもかかわらず、いろいろな質問が出されて、内容の濃い会談となった。少子高齢化・人材不足に対応する「切り札」はベトナムという結論を強調した。その論拠は何かと言えば、やはり日本人とベトナム人の親和性である。

 私は、ベトナムと同様に韓国・北朝鮮の人々とも、歴史的・政治的な問題を解決することができれば、日本人は最良のパートナーになれると思っている。ベトナムも韓国・北朝鮮も、日本と同様に中国の「周辺国」という共通点があり、儒教の精神が現在も色濃く残っているからである。日本においても儒教思想は薄らいだとは言え、年長者・上司に対する敬語が存続しているように、儒教思想がすべて日本で消散したわけではない。儒教を意識しなくても、人間に必要なものは義理人情だと考える人は、まだまだ多いであろう。

 他方、中国は日本・韓国・ベトナムにとって思想・文化の源流・発祥地であり、そういった意識を中国の人々自身がもっているように感じられる。いわゆる「中華思想」である。さらに文化大革命で儒教が否定され、さらに市場経済化の進展によって拝金主義や利己主義が助長されている。もっとも拝金主義や利己主義は、日本を含めた世界に共通した自戒すべき考え方である。

 儒教の発祥地の中国で儒教精神が希薄になり、その周辺国で温存される。そして、その周辺国の人々が、その考え方や慣行に共通性と親近感を見いだす。以上、日本人にとってなぜベトナムか?という疑問に対する簡単な解答である。解答と言うよりも、仮説と言ってもよい。ベトナムの人々と接する中で、今後もこの仮説について検証を続けたいと思っている。

 この仮説の欠点は、私には親しい中国人がいないということだ。実質的に私は中国の事情に無知である。これまでのゼミの中国人留学生などを想起すれば、おそらく私は中国人とも親しく付き合っていけると思うのだが、残念ながら、そのような機会がない。したがって、おそらく「中国は依然として儒教精神は健在である」という反論があると予想している。

 なお、おそらく文化人類学や民族学などで、こういった研究成果が発表されているのではないかと想像される。日本人と最も親和性のある外国人は、どこの国の人か? 興味深く面白いテーマであると思う。

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