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2007年9月14日 (金)

ベトナム直接投資の速報:市川さんの資料から

 ベトナムの計画投資省(MPI)と外国投資庁(FIA)において、外国投資アドバイザーとして対省庁や日本人投資家に助言・提言されているJICA長期専門家の市川匡四郎さんが8月13日に作成された資料によれば、日本の直接投資は昨年7月末時点よりも本年は増加している。

 対ベトナム国別直接投資 2007年7月20現在

         件数(増減)   投資額(増減)
日本       83(+ 17)   427(+   107)
シンガポール  44(+ 26) 1,316(+ 1,231)
台湾      109(+ 61)   488(+   403)
韓国      214(+118) 1,434(+   941)
中国       56(+ 34)   210(+   171)
香港       27(+ 20)   127(△   493)
米国       31(+  6)   157(△   287)
その他     209(+124) 2,212(+ 1,525)
合計      717(+350) 6,371(+ 3,598)
 (単位) 投資額:100万ドル

 市川さんは、上記の数値について次のようにコメントしている。「2007年もベトナムへの新規投資は極めて旺盛で特にシンガポール・韓国・台湾等が前年同期比大幅に増加させており、電子機器関連及び不動産投資が多い。」

 私見では、シンガポールと韓国の両国においてのみ、本年度7月までの投資金額が10億ドルを超えている。ただし件数を見れば、韓国はシンガポールの4倍以上となっている。これは、シンガポールよりも韓国の1件当たりの投資金額が小さいことを意味する。このことを明示するために、次の表を作成してみた。

 1件当たりの投資額 2007年1月~7月20日

日本       5.14     
シンガポール 29.91
台湾       4.48
韓国       6.70
中国       3.75
香港       4.70
米国       5.06
その他     10.58
合計       8.89
(単位)100万ドル

 シンガポールの1件当たりの投資規模が他国を圧倒している。これはVSIP(ベトナムシンガポール工業団地)の増設工事が含まれているためであると想像される。すでの南部ビンズン省にVSIPは存在し、日本企業も入居している。その成功を実績として、さらに北部にも2カ所の工業団地の建設を決定したのである。

 さらに注目すべきは、1件当たりの投資金額でも韓国は日本を上回っていることである。ベトナムのみならず、ラオスやカンボジアにおいても韓国投資は日本よりも活発のように思われたが、それは上記の数値によって明白である。ベトナム経済成長にとって韓国投資の動向を無視することはできない。 

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