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2007年9月 4日 (火)

ラオスでの活動:その2

 昨日、ラオシルク博物館で「バーシー」が開催された。それは村の長老を司祭として、各自の健康・幸福を祈りながら、参加者の手首に紐を結ぶ儀式だ。この博物館では、すでに本ブログで紹介しているように、日本政府の2006年度草の根文化無償資金協力によDsc00001a_5 って「日本ラオス伝統文化教育館」が建設中である。

 この博物館の存在は、ラオス人にも未だ十分に知られていない。参加したSTEA(科学技術環境庁)の職員も、その展示物や雰囲気に感激していた。われわれ外国人とラオス人が一緒に感動する。それが「歴史の重み」というものであろう。それにだれもが圧倒される。写真は、バーシー後の立食のパーティである。この日は、少し大きめの「コオロギ」の唐揚げが珍しかった。日本の「小エビの唐揚げ」よりも、あっさりしていて香ばしい。これは気に入った。

 さて今日は、午前中にChome Phet Tay中学校を訪問した。兵庫県の学生が中心となって組織された清掃ボランティア活動に参加するためである。朝から雨が降っていたが、清Dsc00001a_68掃活動が始まる頃になると晴れた。そのために涼しく、ほとんど汗はかかなかった。200人が4クラスに別れて、それぞれの教室で兵庫大学の相坂さんが作成した紙芝居を見せて環境問題の重要性を説明し、その後に生徒と一緒に 学校周辺のゴミ拾いをした。最後に日本から持参した画用紙とクレヨンで環境問題の「啓発ポスター」を生徒自身にに描いてもらった。そしてビナエースコック社に提供してもらった即席ラーメンを200名全員に配布した。

 経済発展と同時に自然環境の保護が重視されることは当然である。それは日本の高度経済成Dsc00001a_55長時代の教訓でもある。この問題に対する国民の意識向上のためには、小中学校における環境教育が効果的である。このような趣旨で、STEAの協力の下に「清掃活動」が毎年継続している。

 午後は、日本大使館を訪問した。以上の活動を報告すると共に、ラオスの経済状況やWTO加盟の進捗状況について、お話を伺った。また「東西経済回廊」については、「第1」がタイのムクダハンからラオスのサバナケットのルートであり、「第2」がカンボジアのルート。これらに加えてラオスの国道18号線からベトナムの19号線を経由してプレイクに向かうルートもあるそうだ。これはベトナムのラオス支援の一環で施工されたそうである。道路だけでなく、病院や学校もベトナムからの支援で建設。ラオスに対するベトナムの積極的な接近が、今回のダナン訪問でもラオス側からも知ることができた。

 ベトナム山岳部に建設中の「ホーチミンルート」(南北の第2幹線)は、山岳の貧困改善のための政治的な意図があると考えられてきた。しかし、それにラオスやカンボジアの東西の幹線が複数に連結されれば、それは大きな経済効果をもつことになる。今になって、ベトナムの道路インフラ建設の全貌が見えてきた。ホーチミン道路の意図は、そういうことだったのだ。

 ラオス北部は中国、ラオス南部はベトナム、そして全土に及ぶタイの影響(たとえばラオスではタイのテレビ番組が放映。ほとんどのラオス人がタイ語を理解する)。このようにWTO加盟国における経済統合(FTA・EPA)の世界では、各国の「陣取り合戦」が始まっているとみなされる。このことはカンボジアでも痛感した。ラオスやカンボジアが、その「合戦」の舞台になっているように思われる。

 次に、JICAシニアボランティアとしてビエンチャン特別市・計画投資局で働いておられる井幡さんを訪問した。ビエンチャン市西部の貧困地区を改善するために「一品一村運動」を推進するお仕事をされている。竹炭や蜂蜜が有望という説明をしていただいた。私見では、大分県で始まった一品一村運動は国際的な広がりがあり、タイで効果的に実践されたと聞いている。それがラオスでも展開されようとしている。より統一・調整されたラオス全土の取り組みが望まれる。井幡さんの努力に敬意を表したい。

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